京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/09/20
本日:count up11
昨日:76
総数:911941
文字: 大きく | 小さく | 標準 配色: 通常 | 白地 | 黒地
ハートフルマーク
学校教育目標:『自ら考え行動し、協働できる生徒の育成』〜つながりを意識した学校〜  目指す生徒像:「周りの意見に耳を傾け、自分の考えを適切に伝えられる生徒」

4月30日 「憲法月間」に寄せて(校長講話)

 みなさん、こんばんは。
 今日は、憲法月間に寄せて、校長先生からお話がありました。
 今、コロナ禍の中で起こっている人権問題についての話でした。全文を載せますので、校長先生の気持ちを思いながら読んでほしいと思います。

 みなさんおはようございます。
 今朝は朝読書の時間を使って憲法記念日にちなんだ人権の話をしたいと思います。

 5月3日は「憲法記念日」,5月1日〜7日は「憲法週間」と定められています。日本国憲法は,「基本的人権の尊重」を重要な柱の一つにしています。この「基本的人権」とは,私たちが人間らしく生活していくために,誰もが生まれながらにしてもっている当然の権利であり,すべての人が安心して幸せに暮らせる地域社会の実現に欠くことのできない大切なものです。しかし,私たちの身近なところでは,さまざまな人権問題が発生しています。全ての人々の人権が尊重され,平和で豊かな社会を築くためには,私たち一人ひとりが人権に関する正しい知識を身につけ,お互いを尊重し,認め合っていくことが必要です。
 そこで今日の話の内容は,今緊急事態宣言が出ている新型コロナウイルス感染症と人権問題に焦点を当て,みなさんに知ってもらいたいこと,考えてもらいたいことをお話しします。
 今,緊急事態宣言下においては,みんなが不安に包まれやすくなっています。そんな時だからこそ,自分の言葉や行動が差別や偏見につながっていないか,「誰か」のことではなく「自分のこと」として考えてみることが大切です。悪意がない言動が人権侵害につながることもあります。そして,感染対策にも影響を与える可能性があります。正しい知識と情報をもとに行動をしてください。それが,新型コロナウイルス感染症から,自分を,家族を,みんなを守ることにつながるのです。
 そこで,みなさんには
「コロナ差別をしないことはコロナ対策のひとつである。」
ということを知って欲しいのです。

 差別や偏見,嫌がらせが広がると医療従事者の方々やエッセンシャルワーカーといわれる社会生活の維持に欠かせない業務に携わる人々が仕事を辞めてしまうことが増える可能性があります。また,感染者への同様のことが増えると検査を避けたり,感染を隠そうとする人が増え,感染拡大を抑えにくくなります。
 「家族を感染から守りたい」という気持ちは誰もが持っているものです。そのような動機は間違っていなかったとしても,会話の中のひとことが重要な仕事をしている人々への攻撃になってしまうことがあります。苦しむ必要のない人を苦しめたり傷つける言動はやめて,互いに思いやりを持ち,正しい情報に基づいて行動することを,今,改めて考えてほしいと思います。

 このことを頭に置きながら3つのお願いを聞いてください。

一つ
 医療従事者やエッセンシャルワーカーとその家族への差別や偏見をなくすこと。

 医療従事者やその家族に対して,必要なサービスが受けられなかったり,行事への参加を拒否されるなど様々な問題のある事例が全国で起こっています。また,社会生活の維持に欠かせない業務に携わる人々への差別の事例も多く発生しています。医療従事者やエッセンシャルワーカーに感謝の気持ちを持って接し,むしろエールを送りましょう。

二つ
 感染者とその家族への差別や偏見をなくすこと。

 感染者や濃厚接触者を過剰に避けたり非難したりする差別や偏見が生まれています。中にはプライバシーなどの人権を侵害しかねない事例も見られます。コロナウイルスには気を付けていても誰でも感染する可能性はあります。相手の立場に立って,正しい知識をもとに,感染者とその家族に思いやりを持って接しましょう。

三つ
 思い込み,過剰な反応による差別や偏見をなくすこと。

 特定の症状というだけで感染を決めつけてしまったり,あるいは,感染者と同じ学校,同じ地域の居住者というだけで差別や偏見の対象となることがあります。前に述べた2つでもそうですが、思い込みを避けて正しい情報を確認し,科学的根拠の乏しい過剰な反応は控え,冷静に行動するようにしましょう。

 以上、三つのお願いをした上で,最後に正しい知識・情報を知り,行き過ぎた不安に駆られず,「ありがとう」を広げていきましょう。そして,できれば家庭でもこのようなことを話し合い「ありがとうの輪」を広めてくれることを期待しています。

以上で話を終わります。
                  (法務省HPより一部抜粋)
画像1画像2
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
京都市立太秦中学校
〒616-8167
京都市右京区太秦多藪町14-144
TEL:075-872-0037
FAX:075-872-9003
E-mail: uzumasa-c@edu.city.kyoto.jp