最新更新日:2024/09/24 | |
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ちょっと豆知識(1)・・・八十八夜って?!
当たり前のようで知らないこと・・・たくさんあると思います。「あ〜そうだったんだ!」と思える豆知識を掲載します。第1回目は”八十八夜”です。
◆八十八夜って? 八十八夜は雑節のひとつです。雑節とは二十四節気以外に、季節の変化の目安とする特定の日の総称です。他にも節分・入梅・半夏生・二百十日・土用・彼岸などがあります。 ◆八十八夜はいつ? 八十八夜は、立春から数えて八十八日目にあたる日で、だいたい5月2日頃でしょうか。 ◆八十八夜って何か意味があるの? 八十八夜は春から夏に移る節目の日、夏への準備をする決まりの日、縁起のいい日とされてきました。また、八十八夜の別れ霜というように、この頃から霜もなく安定した気候となり、茶摘み、苗代のもみまき、蚕のはきたてなど一般に農作業の目安とされています。しかし「八十八夜の忘れ霜」「さつき寒」とも言い、急に気温が下がって霜が降り、農作物や果樹に思いがけぬ被害を与えることを警戒した言葉もあります。 霜なくて曇る八十八夜かな 正岡子規 天気予報の発達した現在でも、農家では霜除けのよしずを取り払ったり、苗代の籾巻きを始めたり、というならわしを行っているところが多く、天然自然の暦に則って季節を迎えることが無病息災の祈りだった古人の知恵を受け継いでいるところも数多くあります。 ◆八十八夜と茶摘みの関係は? この八十八夜とお茶が結びついたのは、「夏も近づく八十八夜・・・♪」と茶摘みを歌った唱歌の影響も大きいようですが、実際には茶産地の温暖差によって茶摘みの時期は異なります。新茶時期の出始めは、新芽を手で摘んだ上質なお茶が手摘み茶として、その後摘み取りのピーク時にはハサミ摘みや機械摘みとなります。八十八夜に摘み取られるお茶は、古来より不老長寿の縁起物の新茶として珍重されています。 茶摘み最盛期である八十八夜、縁起を担ぐという意味合いと気候条件も含めてこの時期のお茶は極上です。お茶の新芽には前年の秋からひと冬越えて蓄えられた成分があふれています。特有の若々しい香りが失われないうちに製茶された一番茶を、ゆったりと寛いで飲みたいものです。一番茶は二番茶以降のお茶よりも、うまみのもとであるテアニンなどの成分を豊富に含んでいます。 「憲法月間」の話
今日の終学活時に、放送で5月の「憲法月間」にちなんだ話をしました。放送が聞き取りにくかった部分もあるとのことですので、話の要旨を掲載します。生徒の皆さんは、もう一度内容を読んで、考えてみてください。
「憲法月間」の話 −一人ひとりが安心で楽しい学校生活を送るには− 1.「憲法月間」とは ・5月は「憲法月間」です。これは,5月3日の「憲法記念日」にちなみ,5月を私たちの社会生活の中心にある「日本国憲法」のことを国民みんなで考える月にしようと考え,定められたものです。今日は,「憲法月間」にちなんで,「日本国憲法」と皆さんの学校生活について,一緒に考えてみたいと思います。 ・昭和22年(1947年)の5月3日に「日本国憲法」が効力を発しました。「憲法」は日本の国の最高の法律です。日本には,憲法以外にもいろいろな法律がありますが,社会の様々なルールを決めた全ての法律は,「日本国憲法」の目指すところと同じ方向を目指して作られています。 ・「憲法記念日」や「憲法月間」があるのは,この機会に「日本国憲法」の内容を知り,「日本国憲法」が目指している社会を私たち一人一人が考え,自分たちがその社会を作る主人公であることを自覚する,そのことを毎年確かめるためなのです。 2.「基本的人権の尊重」とは ・憲法には3つの大きな柱があります。国の主役は国民であるという「国民主権」,戦争をしない,戦争のための武器を持たないという「平和主義」,そして「基本的人権の尊重」です。今日はその中の「基本的人権の尊重」について少し話したいと思います。 ・憲法が効力を発した年,昭和22年の8月に発行された,中学校1年生の社会科「あたらしい憲法のはなし」には,「基本的人権の尊重」のことがこのように書かれています。 ==================================================== 人間がこの世に生きていくからには,自分の好きなところに住み,自分の好きなところに行き,自分の思うことを言い,自分の好きな教えに従ってゆけることなどが必要です。これらのことが人間の自由であって,この自由は決して奪われてはなりません。我々は人間である以上,みな同じです。人間の上にもっと偉い人間があるわけではありません。みな同じ人間であるならば,この世に生きてゆくのに,差別を受ける理由はないのです。この一番大事な人間の権利のことを「基本的人権」といいます。憲法は,この「基本的人権」を,侵すことのできない永久に与えられた権利として記しているのです。 ==================================================== ・現在の日本の社会は,本当にこのことが実現できていると思いますか?全ての人が差別 を受けずに生きていると思いますか? ・残念ながら,社会には,どこで生まれたか,どこに住んでいるか,男か女か,国籍はどこか,肌の色は何か,病気や障害があるか,など様々な「差別」が今もなお存在しています。 ・「憲法」で「基本的人権の尊重」が保障されているのにもかかわらず,なぜ差別はなくならないのでしょうか。 3.自分の生活の「いじめ」 ・最近,「いじめ」についての報道が多くなされています。「いじめ」を苦にしてに自らの命を絶ってしまった人もいるのです。 ・これは決して「よその出来事」ではありません。皆さんの日常生活を振り返ってみてください。学級や学年,友だちの中で「いじめ」や「仲間はずれ」「嫌がらせ」はありませんか? ・ここで,昨年度の「全国中学生人権作文コンテスト京都大会」で「優秀賞」を受賞した作品を紹介します。 ◎平成24年度 「全国中学生人権作文コンテスト京都大会」優秀賞 『自分の弱さと向き合って』 ・皆さんはこの作文を聞いて,どう感じましたか? ・皆さんの学校生活にこのような「いじめ」や「仲間はずれ」「嫌がらせ」はありませんか?何気ない言動で悩んでいる友達はいませんか? ・「いじめ」や「仲間はずれ」「嫌がらせ」を見たとき,皆さんは「いじめられる人にも問題があるのでは・・・」と思った経験はありませんか?「いじめられる人」や「仲間はずれになっている人」に問題があるのでしょうか? ・先生は,「いじめる人」がいるから「いじめ」があり,「差別をする人」がいるから「差別」があるのだと思います。 ・人間には「顔かたち」「体の特徴」「性格」など,人間の持っている様々な「違い」があります。その中には,「いいところ」もあるし,「良くないところ」もあります。それはあたりまえのことです。違いがあるから人間なのです。それをお互いに認め合うことが,一人一人が安心して生活するために必要であり,それが「人権」を尊重する第一歩であるのです。 ・しかし人権の尊重は,憲法で守られているから守らねばならないのでしょうか。そうではなく,皆さん1人1人の生活は,皆さん自身が守っていかねばならないのです。この烏丸中学校の生徒全員が「安心」で「楽しい」学校生活を送れるように,まず自分自身が今から何をすればよいのか,よく考えてみてください。 |
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