構造化・PECSによる指導を通して
- 公開日
- 2018/11/13
- 更新日
- 2018/11/13
研究・研修・実践報告など
フリーランスの児童精神科医 門眞一郎先生より,「PECSにまつわるエピソードをホームページで紹介してみませんか」とご助言をいただき,担任・担当の先生方から指導の様子や子どもの様子を再度確認し,ホームページに紹介することにしました。
改めて強く感じるのは,PECSなどのコミュニケーション指導を通して,単に子ども達が自分の思い等を伝えられるようになることだけにとどまらず,行動や生活全般を大きく変容させるということでした。
また,「カードを利用すると,せっかく出始めている言葉が出なくなってしまうのでは?」と心配される保護者の方もいらっしゃいますが,PECSによってコミュニケーションできるようになった子ども達は,さらにいろいろな方法・場面でより多くの人とコミュニケーションしようとしますので,『今まで以上に,語彙が増え言葉が明瞭になる』という変容でした。
今回の事例でみられた子どもたちの行動や生活の変容を再度まとめてみました。
◎物や人を「見る」ことができるようになり,学習が定着しやすくなった。
◎今まさに,いろいろなことを吸収していっているように感じる。
◎全体的に穏やかになり笑顔が増えた。
◎言葉も明瞭になり,語彙が格段に増えた。
◎以前なら手が出たり,イライラしていたことが今は全く見られない。
◎自分から行動するようになり,机で学習する力が確実に伸びている。
◎いろいろな活動場面で,いくつかの選択肢から選んで自分で進んで行う姿が見られる。
◎本来の自分らしさが出せているように思える。
◎生活状況が格段に落ち着き,楽しそうにしている。
◎学校が楽しく感じられているようで,登校しぶりも減りほとんど登校できている。
◎学校での活動が積み重ねやすくなっており,表情も和やかな場面が多い。
◎指導者や友達の顔をしっかりとみて覚えるようになった。
◎自発的に行動するようになった。
◎指導者からの声掛けに対しておどおどとした動作もなくなり,安心して過ごしている。