学校日記

憲法記念日に寄せて

公開日
2026/05/01
更新日
2026/05/01

校長室から

本日から5月になりました。

憲法記念日に寄せて本日学校長より全校生徒に憲法講話を行いました。

また、各学級でも憲法や平和、私たちの基本的人権について学びました。

【 講話 】

おはようございます。今日から5月です。そして、明後日5月3日は憲法記念日です。1947年5月3日に日本国憲法が施行され今年で79年目を迎えます。

今日は「日本国憲法」について、みなさんにお話ししたいと思います。

早速ですがみなさんに、一つ問いを投げかけたいと思います。

「平和は当たり前のものだと思いますか?」

きっと多くの人が、「当たり前」と感じているかもしれません。

毎日学校に来て、友達と話して、部活をして、家に帰る。そんな日常が続くことを、疑うことはあまりないと思います。

でも、この「当たり前」は、昔の人たちにとっては当たり前ではありませんでした。今からおよそ80年前、世界は第二次世界大戦という大きな戦争の中にありました。日本もその中で戦い、そして多くの命が失われました。特に、広島・長崎への原爆投下では、一瞬にして多くの人々の命や日常が奪われました。

また、沖縄では日本で唯一の地上戦が行われ、多くの一般の人々も巻き込まれ命を落としました。

家族と過ごす時間、友達と笑い合う時間、将来の夢。そういった「当たり前」が、一瞬で消えてしまったのです。この歴史から、当時の人たちは強く願いました。

「もう二度と、同じ過ちを繰り返してはいけない」その思いが形になったのが、日本国憲法です。

その中でも特に大切にされているのが、「戦争をしない」と決めた考え方です。これは、ただの理想ではありません。過去の大きな失敗と悲しみの中から生まれた、“強い決意”です。

では、ここでみなさんにもう一つ問いです。

「歴史を学ぶのは、何のためだと思いますか?」

テストのためでしょうか。年号を覚えるためでしょうか。もちろんそれも一つの理由かもしれません。

でも、本当に大切なのは、「過去の出来事から、これからどう生きるかを考えるため」です。

世界を見てみると、争いはなくなっていません。そして今も世界のどこかで現実に戦争が起き、たくさんの命が失われています。つまり、人類はまだ、完全には過去の過ちを乗り越えたとは言えないのです。

だからこそ、歴史を知らなければ、同じような間違いを繰り返してしまう可能性があります。

では、みなさんにできることは何でしょうか。「中学生だから関係ない」と思うかもしれません。でも、そんなことはありません。平和を守るということは、いきなり大きなことをすることではありません。

例えば、

・相手の話をきちんと聞くこと 

・意見が違っても、対話で解決しようとすること 

・誰かを傷つける言葉や行動をしないこと 

こうした一つ一つが、「平和をつくる行動」です。そして、みなさんはこれから大人になり、社会をつくる側になります。

そのときに、「戦争を繰り返さない社会を選ぶのか」

それとも、「同じ過ちを繰り返してしまうのか」

その未来を決めるのは、みなさん一人ひとりです。

最後に、最初の問いに戻ります。

「平和は当たり前のものですか?」

先生は、こう考えます。平和は、当たり前ではありません。守り続けなければならないものです。だからこそ、歴史を学び、考え、行動することが大切です。

みなさん一人ひとりの選択が、未来の平和をつくります。歴史を知ることは、未来を守ることです。

どうか、過去から学び、未来をよりよいものにしていってください。