学校日記

ちょっといい話—120—

公開日
2013/05/02
更新日
2013/05/02

学校の様子

 いよいよ明日から4連休です。部活動をしている人は、春体の試合が始まります。心は熱く、頭は冷静に持てる力を出し切ってきてください。
 久しぶりに「ちょっといい話」を紹介します。遠く離れていても、子を思う親の思いは変わりません。そんな温かな親子の関係の「ちょっといい」お話です(「感動する話」より)
 
              『母親の字』

 今、アメリカに留学してるんだけど、親から「救援物資」とかいって荷物が届いたんだよ。好き勝手して留学してるんだし、迷惑もかけたくないから「そういうのいいから」って言ってたんだけどなあって思いながら伝票を何気なく見たら、おれんちの住所に入ってる小文字の「r」が1カ所筆記体になってるんだよ。

 「お、すげーじゃん、筆記体とかかけるんだ。あ、姉が代わりに書いたのか、それにしても字が母親の字だな・・・」

とか、そのときはちょっとだけ疑問に思ったのよ。
 それで次の日に、段ボールを捨てようと思って外に持って行ったら、何かまたその伝票が目についた。そのときに、この小文字の「r」が俺の字に似てるなって思ったんだよ。
それに気づいて、ようやく俺はわかった。母親は冷蔵庫に貼ってきた俺の家の住所を、そのまんま一字一句間違わずに書き写したんだと・・・。老眼鏡をかけて、

 「あー住所ね・・・、はいはい・・・」

なんて言いながら、書いた読みにくい俺の字を、多分これが「r」だなんてことも知らずに、万が一にも間違わないように注意深くゆっくり写したんだ。

 電話で母親に

 「筆記体かけるの?すげーじゃん」

って言ったら

 「あたりまえじゃない。バカにしないでよ」

って笑ってた。
 結局伝票ははがして、今も捨てられないでいる。まあ、ただのホームシックなんだろうな〜。