学校日記

ちょっといい話—97—

公開日
2012/10/30
更新日
2012/10/30

学校の様子

 10月ももう終わりです。今年も残すところあと2ヶ月です。紅葉も見所が増してきた一方で、寒さも厳しくなってきました。体調面に気をつけ、今年度後半のいいスタートを切ってください。
 昨日の29日(月)、近畿でも木枯らし1号が吹きました。今日はそんな寒い日に、心が少し温かくなる「ちょっといい話」を紹介します(「心温まる話」より)。
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         『こんな人と結婚できたおばあさんは幸せ』

 電車で帰省していた時のこと。
結構まんべんなく人が座っているくらいの乗車率で、私は優先席付近に立っていたのだが、貧血を起こしてしまい床にしゃがみこんだ。
 すると優先席に座っていた老夫婦の片方(おじいさん)が、席を譲ってくれた。私も最初は遠慮したが
 「わしは健康だけどアンタ具合悪そうだし、優先席はジジババの為だけのもんじゃないよ」
と言って下さったし、おばあさんのほうも勧めて下さったので座らせてもらった。貧血が回復したら立つか移動しようと思いながら・・・。
 で、しばらく座っていたら、とある停車駅でおばちゃん二人が乗ってきた。そのおばちゃん、暫く席を探して車内をうろついていたが、あいにく満席だったらしくドアの方に戻ってきた。そしてドア付近に立ったまま喋り出したのだがその内容が丸聞こえ。
 「あの子老人立たせて座ってるわよ」
 「私たちだって立ってるのにねぇ」
 「これだから最近の若い子は……」
と完全に私に文句を言っている。
 なんかいたたまれなくなって立とうとするも、まだ具合が悪くて立てそうにない。私の様子に気付いたおばあさんが
 「いいのよ気にしないで」
と言って下さるものの、肩身の狭い思いをしてたら、おじいさんが怒った。おじいさんはそのおばちゃん二人に歩み寄って行って
 「確かにあの子は若いが、具合が悪いからわしが席を譲ったんだ。あんたら見た所座らなきゃいけないようなトシでも身体でもないだろうが。悪口言ってる暇があったら少し他人のこと考えたらどうだ」
と穏やかだが説得力のある口調でいましめた。
 おばちゃん二人、最初は呆然とおじいさんを見ていたが、結局コソコソと車両を移っていった。戻ってきたおじいさんは、私に
 「あんなの気にする必要ないからね」
と朗らかに笑っていた。
 こんな人と結婚できたおばあさんは幸せだと思った。