学校日記

ちょっといい話—77—

公開日
2012/06/27
更新日
2012/06/27

学校の様子

 本日、2年生が「生きチャレ」でお世話になる事業所へ事前訪問に行きます。50以上の事業所でお世話になります。その中に、コンビニやスーパーで職場体験をする人たちもいます。接客業は、お客さんの目線で考え接していかねばなりません。
 今日はあるスーパーでの2人のカップルの優しいやり取りのお話です。ほのぼのとする2人の会話に心が和みます(「本当に泣ける話・感動する話」より)。
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           『こんなにきれいに生まれてきたのに』

 昔24時間営業のスーパーで働いていた。
この時期はただでさえ寒いうえに,店内冷房ですごく寒かったな。それはさておき、その年は柿がすごくおいしかったんですよ。で、うちもたくさん柿を置いたわけ。入口の近くにね。
 働いた経験ある人なら分かると思うが、斜めの棚に陳列してある果物は、よくお客さんに落とされちゃうことがある。もちろん拾って棚に戻すんだけど、すぐ痛んできてしまって、誰にも選ばれず、結局買われないまま廃棄というのが定番パターン。(店員がもらうのも限界がある)

 そんな中、いつも夜遅くに来ていたカップルの行動が泣けた。
いつも男のほうが先にスーパーに来て、女の子が後から荷物(仕事がえり)を抱えてスーパーに入ってくる。男のほうが料理がうまいみたいで、女の子が来るまで男はスーパーの中をぐるぐる回って色々考えて、女の子が来るとうれしそうに駆け寄って、その日の献立の予定を話すのがいつものパターン。
 いつも果物棚の前くらいで落ちあっていたんだけど、その日は柿がおいしそうだねってそのまま柿の棚をながめていた。女の子は柿がすごく好きみたいで

 「すごいね」「真っ赤できれいだね」「立派だねえ」「神さまが作ったみたい」

とひたすら柿を誉めまくり。うちは果物力を入れていたから離れたレジで聞いていて嬉しかった。そんなことを話しながら彼女が手に取った柿が痛んでいた奴だったみたいで、おもわず声を上げる女の子。

 女:「あっ!これかわいそうだよ。」
 男:「あ、ほんとだね。落ちたのかな?」
 女:「きっと買ってもらえないよね、これ」
 男:「そうだろうねえ・・・」
 女:「・・・」
 女:「これ、買っていい?他にも痛んでいる柿を今日は買って帰りたいな」
 男:「ええっ!でも安くないし、今あんまりお金ないよ」
 女:「今日むいてたべちゃだめ?むくのがめんどうくさい?せっかくこんなにきれいに生まれてきたのに、捨てられたらすごくかわいそうだよ。お金は私が出す!」
 男:「じゃ、じゃあわかったよ苦笑」

 なんかじ〜んときたよ。ほんとに痛んだ柿5つ買っていった。今思えば半額にしてあげればよかったな。自分の家が農家だから何となく、野菜は生きていると思うときがある。(経営側からすればそんなことは言っていられないんだろうけど…)だから、その女の子が柿を買っていった時は、ぼんやりと日本人で良かったなと思った。彼氏夜遅く柿むいてくれたのかな?ちょっとうらやましいなとも思った。でも今でも覚えている私の好きなエピソードです。