孫 美幸(そん みへん)さんの人権講演会を終えて・・・
- 公開日
- 2011/12/10
- 更新日
- 2011/12/10
学校の様子
本日,12月10日は「世界人権デー」です。
今から63年前の1948年12月10日に国際連合第3回総会で,「世界人権宣言」が出されました。2度の世界大戦の苦い経験から「戦争が最大の人権侵害である」との反省の上に立ち出された宣言です。では,なぜ,「世界“平和”宣言」と名付けなかったのでしょうか?それは,「戦争がないという状態では本当の“平和”とはいえない」ということからでした。今,日本の中には,少なくとも戦争はありません。では,今,本当にみんなが安心して生きていける平和な世の中になっているのでしょうか?自信を持って「そうだ」とはいえない現状が,残念ながらこの日本にもあるのです。本当の平和とは何か?それは,一人ひとりの「人権」が大切にされている世の中が,真の平和な世の中だということなのです。「人権」は,長い歴史の中で,たくさんの人たちの血と汗と涙と協同の闘いの中で勝ちとられてきたものです。そのことの意味をしっかりと考え,自分の大切な「人権」,同じようにまわりの人の大切な「人権」を,かけがえないものとして大切に守っていきたいものです!
昨日の9日(金),孫 美幸(そん みへん)さんから「在日コリアンに対する差別」についての講演がありました。講演会は終わりましたが,孫さんから,「私たちが,これから考えはじめていくこと」についても教えていただいた思いがしました。
昨年は,韓国併合100年の節目にあたる年でした。当時の首相であった,菅直人前首相から次のような談話も出されました。
『本年は日韓関係にとって大きな節目の年です。ちょうど100年前の8月,日韓併合条約が締結され,以後36年に及ぶ植民地支配が始まりました。・・・(韓国の人々は)その意に反して行われた植民地支配によって,国と文化を奪われ民族の誇りを深く傷つけられました・・・。』
菅首相の談話は更に,「歴史に対して誠実に向き合い」,「歴史の事実を直視する勇気とそれを受け止める謙虚さを持ちたい」と続き,「傷みを与えた側は忘れやすく,与えられた側はそれを容易には忘れることが出来ないもの…」と述べています。それから「このような認識の下,これからの100年を見据え,未来志向の関係を構築していきます…」と言っています。「100年前に何があり,そしてこれからの100年をどう迎えていくのか…」ということが私たちに提起されているのです。
では,「今から100年前に一体何があった」のでしょうか?
また,「何故日本に韓国・朝鮮の人たち(在日コリアン)が多く住んでいる」のでしょうか?
更に,「今,在日コリアンの人たちはどのような生活をしている」のでしょうか?
そして,「どのような思いで“在日コリアン”の人たちは,日本で暮らしている」のでしょうか?・・・等々,孫さんからの講演を終えて,これから考えていく宿題も頂いた思いが,今,しています。
「“近くて,遠い国”韓国・朝鮮・・・」。
なぜそのように言われるのでしょうか?
“近い”・・・確かに日本から一番近い国です。しかし,これまで韓国・朝鮮の文化や慣習の違いについてはあまり知りませんでした。日本と韓国・朝鮮の文化の違いを知り,その違いを認め合い,2つの異文化の豊かさを感じて欲しいと思っています。
“遠い”・・・なぜそう思うのでしょうか?これからの中学校の人権学習の中で,一緒に学習していきましょう。それは,私たちにとって大きな大きな仕事です。生きがいのある仕事です。
たれもかれもが力いっぱいに
のびのびと生きてゆける世の中
たれもかれも「生まれてきてよかった」
と思えるような世の中
じぶんをたいせつにすることが
同時に人を大切にすることになる世の中
そういう世の中をこさせる仕事が
きみたちの行くてにまっている
大きな大きな仕事
生きがいのある仕事