ちょっといい話−25−
- 公開日
- 2011/02/21
- 更新日
- 2011/02/21
学校の様子
日1日と春が近づいてきたような陽気を感じる今日この頃です。
今日は,子どもの純真さがたくさん詰まった「ちょっといい話」を紹介します。
いくつになっても忘れたくないのは,素直な純真な“心”です。
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『“席とってくれた優しい少年”
妊娠6カ月で少しおなかが目立ち始めた私は先日、いつものように混んだ通勤電車に乗って立っていました。座っている人は皆、私に気づかず…。いつもの光景にただ揺られていると、チラチラとこちらを見る視線に気がつきました。
隣に立つ灰色の制服を着た小学4、5年生くらいの柔和な感じの少年が、私のおなかを熱心に見つめているのです。妊婦が珍しいのかなと初めは気にしませんでした。しかし私のおなかを見ては周りを見回す、落ち着きのない少年の態度が次第に気になり始めた時、謎が解けたのです。
大きな駅で大勢の人が降車すると、少年は2、3メートルも離れた空席めがけまっしぐら。ランドセルを席に置くと、私の元へ戻って来て「さ、こちらに座ってください」。そう言われた時は何が起きたかわかりませんでした。少年にエスコートされるままに乗客の間をすり抜け、空席に座りました。
温かい気持ちで胸が詰まりとっさに言えたのは「ありがとう」の一言だけ。少年は少し気恥ずかしかったのか、私の着席を確認すると、すぐに遠くに行ってしまいました。
ずっと席を探してくれていた彼。本当にありがとう。』
(写真は美術家の生徒作品「絵文字」です。)