学校日記

ちょっといい話−16−

公開日
2011/01/07
更新日
2011/01/07

学校の様子

 昨晩から雪が降り,本日朝のグラウンドは,一面白い世界でした。寒さ厳しい季節になってきましたが,体調には十分に気をつけてください。
 さて,1月10日(月)は「成人の日」です。その「成人の日」にまつわる「ちょっといい話」を見つけましたので紹介します。

 『私が二十歳のころの話です。私には九十歳を越える祖父がいました。九十歳を越えても,眼鏡なしで新聞は読めるし,耳も遠くなく,丈夫で毎日畑仕事に精を出しているおじいちゃんでした。
 私が成人式を迎えるころ,体調を崩し寝たり起きたりの繰り返しになりました。秋ごろから調子が悪く,大丈夫かなあと心配しながらの年越し,お正月でした。
 そのころから,おじいちゃんの寝ているベッドの前には,カレンダーが貼ってあり,1月15日に赤丸がつけてありました。そのときは深く考えることもなく,「成人式の日に丸がついているなあ」ぐらいにしか思いませんでした。
 成人式の日,振袖を着て,久しぶりに会う友達と色々話をしたり写真を撮ったり,ゆっくり時間を過ごしてから,祖父の待つ家へと向かいました。家に着くとベッドでおじいちゃんが待っていました。顔色の悪いおじいちゃんを見て,なんと声をかけたらいいかわからないままいると,おじいちゃんが和紙の巻紙を取り出しました。
 そこには,「○○迎成人乃日」と習字で書かれていました。起き上がれないはずなのにとびっくりしていると,成人の日の朝,ベッドに座って書いてくれたのだと教えてくれました。傾いている一文字一文字におじいちゃんの九十二年間パワーが込められているようで,必死で書いてくれたおじいちゃんの気持ちを思ったら,うれしくて,本当に心底笑顔でおじいちゃんと写真を撮ることができました。その一週間後,おじいちゃんは亡くなりました。おじいちゃんは私の成人の日を指で数えながら生きてくれたんだなあと,今振り返っています。
 おじいちゃんの「○○迎成人乃日」の掛け軸は,九年後,私の結婚式の朝に,実家の床の間に飾られました。おじいちゃんの力強い字が,私の結婚も祝ってくれているようでした。 』

 ※「荒れる成人式」と,この時期テレビ等で取り上げられることがありますが,「成人の日」とは,二十歳を迎えた成人をお祝いする日ということ以上に,親をはじめ,ここまでいろいろな人に支えられこの日を迎えることができたことに,「感謝する日」であるということを考えて欲しいと思っています。
 そんな大切なことに気づかせてくれた「ちょっといい話」でした。寒い日が続きますが,心がほっと温かくなるお話でした。