学校日記

3年生の生徒・保護者の皆様へ

公開日
2022/03/11
更新日
2022/03/11

校長室から

           神川の風景

                   校長 佐々木 祥晴

 第四十四期生の皆さん,ご卒業おめでとうございます。皆さんは,新型コロナウイルス感染拡大により行事をはじめとする様々な学校の活動を制限されるなか,仲間たちとともにいつも笑顔で毎日を過ごし,温かい学年集団に成長してくれました。心よりうれしく思います。そして,保護者の皆様には常に子どもたちの学校での活動を温かく見守り,ご支援いただいたことを深く御礼申し上げます。
 さて,二年以上にわたるコロナ禍で,社会の様子は大きく変わりましたが,自然の風景は少しも変わることなく,その美しさは心を癒してくれます。私には,神川地域で心から素晴らしいと感じる風景が二つあります。そして,その風景はどちらも,これから訪れる春の季節が最高に素晴らしいです。
 一つは羽束師橋から北を仰いだ風景です。左から桂川のゆったりとした雄大な流れ,右から鴨川の透明感のある清らかな流れ,その二つが目の前で一つになります。川面では流れがぶつかり,温かな光が踊るように白く輝きます。そして,その流れを囲んで,菜の花が黄色と緑の鮮やかなコントラストを描き,彩の少なかった冬の景色を一変させ,私たちを春の気分にさせてくれます。視線を少し上に向けると,京都市内のビルや家などの街並みが遠くまで続き,その上を群青色に霞んだ稜線がなだらかに折り重なり比叡山へと続きます。まるで,京都を一望しているような,この地が京都のはじまりであるような雄大な気分になります。
 もう一つは,神川中学校の昼休みに校庭から見える風景です。何よりも感動するのは,空の広さです。特に,春の光がまぶしい日には,紺碧がどこまでも果てしなく続き,吸い込まれそうな気持ちになります。こんなに広い空が京都にあるのか,と心を揺さぶられます。校歌が「白雲なびく空のもと・・・」と始まる意味の深さを感じます。そして,その下には,バレーボールやサッカーを楽しむ子どもたちの輝く笑顔,弾けるような声,頬や額に光る汗があります。子供たちの笑顔はどこまでも続く空に負けないくらいの清々しさとエネルギーに満ち溢れ,元気と勇気を与えてくれます。
 卒業生の皆さん,このような素晴らしい神川地域で生まれ育ったこと,そして毎日を共に過ごしたたくさんの仲間たちがいたことを,心から誇りに思い,これからの人生を堂々と清々しく歩んでほしいと願います。