学校日記

5月は憲法月間

公開日
2026/05/01
更新日
2026/05/01

校長室から

 「学校はそれぞれの個性を育て、誰もが楽しく過ごせる場でなければならない」。これは、皆さんの前でよくお話しすることです。

 人間は集まって生きています。一人だけで生きていける人はこの中にはだれもいません。2人以上で集まると、自分と相手の人という関係が生まれますね。ときには強い、弱い、という関係ができませんか。時に弱い立場の人は毎日、生活していくのにしんどくなり、いやになることがあるかもしれません。こんな関係があれば学校に来るのも嫌になりますよね。いつも強い立場にいる人、いつも弱い立場にいる人というような関係はあってはなりません。けれど、強い立場や弱い立場は、存在します。人間は弱い存在であり、だからこそ皆で助け合いながら生きているのです。そして社会を作る中でルールが生まれ、この国のあり方を定めた基本的かつ最高のルールが日本国憲法です。

 そこには、このルールに書かれている3つの考え方(3大原則)があります。それは、国民主権・基本的人権の尊重・平和主義の3つです。
■国民主権・・・憲法の前文にうたわれていますが、国の政治を最終的に決める権利(主権)が私たち国民にあるということです。18歳以上の人に選挙権が与えられたり、選挙で選ばれた国民の代表が政治を行ったりすること。みんなで政治にかかわるという意識が大切です。
■基本的人権の尊重・・・人間が生まれながらに持っている、人間らしく生きる権利のことで、第11条には、誰からも侵害されない永久の権利として、すべての国民に与えられることが、定められています。

■平和主義・・・第9条に戦争放棄やその目的を達成するために陸軍・海軍・空軍などの戦力を持たないこと。自衛隊は、日本の平和と独立を守り、国の安全を保つために設置された我が国のものです。その他、被災地での支援や捜索などの任務もあります。


 学校生活の中で特に意識してほしいことは、この3大原則のうちどれであるかは、皆さんはよくわかっていると思います。

 私は、命の大切さ、とりわけ「自分の生命」だけではなく、「他の人の生命」の大切さをもう一度考えるということや、お互いに思いやりのある関係をつくろうという気持ちを皆さんに持っていただきたいのです。このような考え方は、お互いがお互いを大事にしあい、人間らしく生きていく権利、すなわち「基本的な人権」を守っていくという、「憲法の精神」にも合う考え方です。自分が大切にされたいのなら、他人も大切にしていきましょうという考え方です。この考え方を元として日本の最高のルール、すなわち憲法はつくられています。これが79年前の5月3日から施行された日本国憲法というきまりです。そしてこの考え方を難しい言葉で「基本的人権の尊重」と言います。どうぞこの機会にもう一度この国のきまり、憲法について考えてほしいと思います。

私は皆さんが「自分を大切に、精いっぱい一日一日を生きてほしい。」そう願っています。その皆さんが、事故にあわれるなどということは考えたくもありませんし、絶対あってはならないことなのです。そしてまた、皆さんには加害者にもなってほしくない。被害者にも加害者にもならないために、強い立場のものが、行いに責任をもつ。そのことをみなさんにも約束してほしいと思います。私たち大人もしっかり考え、その責任を果たします。これからの時代をつくる皆さんも今のお話を覚えておいてほしいと思います。

最後に学校にはいろいろな考えをもった人たちが集まります。大原野中学校をより素晴らしい学校にするためには、一人一人がルールを守り、お互いの考えを尊重し合い、相手の人間としての温かみを感じながら、それぞれのペースで成長していってください。

5月2日からゴールデンウィーク後半が始まります。部活動の大会や家庭出かけたりすることがあると思います。くれぐれも事故に気をつけて有意義に過ごしてください。