今日から人権週間
- 公開日
- 2015/12/04
- 更新日
- 2015/12/04
校長室から
人権週間にちなんでもう一つ。3年生の人権学習では「差別の木」を使ってその木を切り倒す(差別を断ち切る)ために自分たちにできることや大切なことを考えて学習を深めました。
ここでは,その逆から「人権尊重の木」を育てるために必要なことを,学校でも学習する「論語」の中から,一つ例を挙げて考えてみましょう。
下の文章は,今から約2500年前の中国春秋時代の思想家である孔子の言葉を集めた「論語」の一節です。
【論語 衛靈公第十五412】
「子貢(しこう)問うて日(いわ)く,一言にして以て身を終うるまで之(これ)を行うべき者有りや。
子(し=孔子)日(いわ)く,其れ恕(じょ)か。己の欲せざる所は,人に施すこと勿(なか)れ。」
現代語訳は、だいたい次のようなものです。
子貢(しこう=孔子の弟子)が先生の孔子(こうし)に聞きました。
「先生から教えていただく一字を生涯守り通せば,人としての道をあやまたずに生き通せる言葉はありますか?お教えください。
孔子が答えました。
その字は「恕(じょ)」です。「恕」とは優しさ,思いやりです。そして,自分がして欲しくないことは他人にもしないことです。と。
最後の「己の欲せざる所は,人に施すこと勿れ。」は3年生の教科書にも載ったことがあります。
人を傷つけないためには,相手の気持や立場に立って考えることが大切だと言いますが,この「自分がされて嫌なことは誰にもしない」ということこそ相手の気持や立場に立った行動と言えるでしょう。相手も自分と同じ気持ちになっているのです。気持ちや心は目には見えませんが,自他共に同じように働いているのです。そして,その次元で同等に繋がっており、優劣はないのですから差別をなくすことも可能なのです。まさに人権尊重を端的に表現した一文と言えるでしょう。そして,その基盤となるものが「恕」であり,「恕」を体現して生きることが人として過たず人生を送ることができるとも言っています。
さて,中学生の皆さんはどう思いますか?
私たちはこの「恕の心」をもって,先ず,大原野中学校から人権尊重の木を育て,みんなが互いを認め,共生できる社会を目指していきましょう。