学校日記

2年チャレンジ体験

公開日
2010/01/13
更新日
2010/01/13

学校の様子

 11月30日から12月4日までの5日間,2年生は「生き方探究・チャレンジ体験」を行いました。多くの事業所の協力のおかげで,生徒たちは貴重な経験をすることができました。私が中学生の時は,近所のスーパーでチャレンジ体験を行いましたが,いつも見慣れている店内と,店の裏側とでは全く雰囲気が違い,多くの人がいろんな作業をしているんだなと驚いたことを今でも強く印象に残っています。
 チャレンジ体験を向かえるにあたって,生徒は事前に事業所の割り当てを行い,事業所への電話,事前打ち合わせを行いましたが,この時点で私は,「生徒たちは本当に事業所でやっていけるのか」という不安でいっぱいでした。
 しかし,期間中の生徒たちの様子を見て私の不安は杞憂に終わりました。学校生活ではあまり見ることのできない緊張感のある表情で,生き生きと仕事に取り組んでいました。その中でも特に印象に残った事業所の話をしたいと思います。
 老人ホームでのこと。ある利用者の方が生徒に対して,「私はもうすぐ死ぬかもしれない」と話しかけてきたそうです。生徒は普段,老人の方と接する機会が少ないため,かなり動揺をして何も話すことができず,それ以来,どう接していいのかわからないと,私に相談してきました。私は,「ほんの短い時間でもいいから,利用者の方に楽しいな,今幸せだなと感じてもらえるように,自分に今できることは何かを考えて接してみてはどうか」と生徒に伝えました。悩んだ結果,生徒が出した答えは「できるだけ笑顔でいる」ことでした。「笑顔でいる」ということは,面白い時や楽しい時では簡単ですが,慣れない場面や苦手な場面で,笑顔でいることは簡単なことではありません。しかし,何とか利用者の方と打ち解けたいという思いで,生徒はできるだけ笑顔で接し続けました。そして,少しずつ会話ができるようになり,やりがいを感じることができたと言ってくれました。
 生徒たちは,チャレンジ体験を通じて,その仕事のやりがい,笑顔になっていく自分というものを感じてくれたことと思います。一回り大きく成長した生徒の姿を見ることができ,残りの中学校生活もさらに充実したものになっていくだろうと感じました。
 また,チャレンジ体験終了後,将来の仕事について家族と話し合う機会を持つことができたという声を,保護者の方々からたくさん頂きました。保護者の方々にとっても,大変貴重な期間であったことと思います。
 私自身,大きく成長した生徒たちがこれからさらに成長できるように見守っていきたいと思います。