学校日記

『陸上 夏季選手権大会にて』

公開日
2016/06/20
更新日
2016/06/20

校長室から

 先の18、19日の両日、他の競技に先駆けて京都市中学校夏季選手権大会が西京極総合運動公園陸上競技場にて開催されました。

 本校の陸上部選手諸君は大健闘でした。詳細はまた後日係から報告があると思います。今回私が話題にしたいのは、そこで観戦した男子3,000メートル予選での出来事です。

 この種目にエントリーしているのは、1年生から3年生まで、体格も力も随分「差」があります。実はなかなか厳しい規定があって、周回遅れで先頭に追い抜かれた選手はそこで「失格」となり、記録も残りません。低学年の子どもたちが、トップの子たちに何人も抜かれていきます。本当に厳しい現実(力の差)を突きつけられるわけです。

 その様子を見て、「これが勝負の世界」と考えるのか、「かわいそう」と感じるかは意見の分かれるところでしょうが、一番大事なのは抜かれた選手の「思い」ではないでしょうか。

 ある選手は、トップに抜き去られ「失格」になった後も、黙々と走り続けていました。記録も残らず、順位もつかないのにです。次につなげるためか、それとも悔しさのためか、私には分かりかねます。しかし、その選手の姿に心打たれるのはなぜでしょう。

 時として私たち大人は、子どもたちの「躓き」を怖れるあまり、彼ら自身が立ち上がるチャンスを奪っているのではないと感じるときがあります。もちろん見守ることは必要ですが、まだまだ未熟で、自分の思いをうまくコントロールできない「子ども」を、ちゃんと「大人あつかい」することも大切です。

 私は信じています。ここで抜き去られた選手諸君が、捲土重来、必ずたくましくなってこのフィールドに戻ってくることを。大枝生諸君にもそうあって欲しいと願い、見守っていきたいと思います。(よ)