「2つの祭り」
- 公開日
- 2012/10/23
- 更新日
- 2012/10/23
校長室から
10月22日(月)、京都で2つの大きな祭りが盛大に行われました。
1つは平安遷都1100年を記念して、明治28年(1895)に創建された平安神宮の「時代祭」で、もう1つは夕刻より行われる「鞍馬の火祭り」です。
新聞に拠りますと、時代行列は正午に秋晴れの汗ばむ陽気の中、京都御所の建礼門前を出発し、維新勤皇隊列を先頭に江戸、室町、鎌倉、平安へと時代をさかのぼり、烏丸通、御池通などを進んで平安神宮へと向かいました。沿道では大勢の市民や観光客たちが時代絵巻を堪能したということです。
時代祭はその当初から、京都が日本の首都として長年にわたって培ってきた伝統工芸技術の粋を、「動く歴史風俗絵巻」として内外に披露することを主眼としています。このため各時代行列に使用する衣装や祭具の1つ1つが、緻密な時代考証のもとに作製された本物であるところにその特徴があり、歴史と伝統の都ならではの祭りとなっています。
また、鞍馬の火祭りは午後6時、「神事にまいらっしゃれ」の呼び掛けを合図に、家々の軒先にかがり火が灯され、男衆が向こう鉢巻きに黒の締め込み、背中に魔除けの南天の小枝を携えた姿で、松明を担ぎ勇壮な掛け声とともに鞍馬寺の山門前まで街道を練り歩いたということです。
鞍馬の火祭りの起源は古く、平安時代中期にまでさかのぼり、動乱や天変地異が相次いでいた当時、御所にお祀りしていた「由岐明神」を北方にある鞍馬に遷宮することでそれらを鎮めようとしました。天慶3年(940)のご遷宮の際、葦の松明を作り道々にかがり火を焚いて、神道具を先頭にした行列の長さは約1キロメートルにも及んだと言われています。この行列に感激した鞍馬の住民が、この儀式と由岐明神の霊験を後世に伝えようと守ってきたものだそうです。