「秋の七草」
- 公開日
- 2011/10/18
- 更新日
- 2011/10/18
校長室から
万葉集第8巻に「山上臣憶良の、秋の野の花を詠む二首」として、
・「秋の野に 咲きたる花を 指(おゆび)折り かき数ふれば 七種(ななくさ)の花」(大意 秋の野に咲いた花を指折って数えると七種類の花になる。)
・「萩の花 尾花葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)の花」(大意 萩の花、尾花、葛花、撫子、女郎花、また藤袴、朝貌。)
「二首が一組となって意味をなす。しかも短歌と旋頭歌(五七七五七七の形式)とで組になっていて、珍しい。」(日本古典文学大系5『万葉集二』岩波書店)が収められています。
「秋の七草」は万葉集にある山上憶良のこの二首の歌に由来しているとされています。後半の旋頭歌は花の名前の羅列で、尾花は「薄(すすき)の穂」で、朝貌は「朝顔」「昼顔」「木槿(むくげ)」「桔梗(ききょう)」など諸説あるそうです。「春の七草」のように、疲れた胃腸を休め、野菜が乏しい冬場に不足しがちな栄養を補給するという「薬効」のあるものではなく、その姿・形や風情を楽しむものとなっています。
学校の周りに眺めてみますと、紅葉の兆しも見られます。次第に深まりゆく秋を楽しみたいものです。