学校日記

「天高く」

公開日
2011/10/12
更新日
2011/10/12

校長室から

 紀元前3世紀から5世紀の長きにわたって中国を脅かした(中国の人々が匈奴と呼んで恐れた)北方の遊牧騎馬民族がいました。あの無敵を誇る戦上手な秦の始皇帝が万里の長城を築いたのも、もっぱらこの遊牧騎馬民族の侵入を防ぐためだったというのですから、その武勇も想像がつくでしょう。
 北の大草原で春草、夏草を腹いっぱいに食べた馬は、秋になって肥え太って、乗り回せば乗り回すほど調子が出るようになる。この馬を自由自在に操って、今年も中国へ攻め込んで来るだろう秋が来た。さあ、警戒しなければというのがもともとの意味ですが、現在では『天高く馬肥ゆ』という慣用句は、「秋は空が澄み渡って高く晴れ、馬は肥えてたくましくなるという意で、秋の好時節をいう。(広辞苑第5版)」というような平和な意味合いで使われています。
 「読書の秋」「スポーツの秋」「食欲の秋」など様々な表現がされる、何事をするのにも好適な季節がやって来ました。秋の深まりとともに、元気にあるいは静かに様々なことに取り組んでみたいものです。