「漢字の世界」
- 公開日
- 2011/07/29
- 更新日
- 2011/07/29
校長室から
本屋さんに行ってみると、「夏休みこそ読書を!」と各出版社が手軽に読める「文庫本フェア」のキャンペーン中です。「ナツイチ」「Yonda?」「発見!」などのキャッチフレーズの下、たくさんの本を並べています。以前に読んだことのある本でも、持ち運びに便利な文庫本なので、気に入った何冊かを選んでいました。すると、たくさん積まれた本の中に「読めますか?小学校で習った漢字」(守 誠著・株式会社サンリオ発行)という書名が気になって少し読んでみました。
小学校配当漢字(1006字)を組み合わせた漢字がたくさん並んでいて、慣用的な読み方や日常生活ではあまり使わない表現の言葉もあり、「知的なクイズ感覚でお楽しみ下さい。」と書いてあったのです。漢字そのものは小学校配当ですが、それが組み合わさると難解語句に変身してしまうのです。
中学校で使っている国語の教科書の巻末に、付録として「常用漢字付表」がどの学年にも付いているのですが、その数は約100個です。これは正式に認められたあて字〈熟字訓)なのですが、「読めますか?」に取り上げられたものは
・入門編 石楠花(しゃくなげ) 守宮(やもり) 思しい(おぼしい)
・発展編 挙って(こぞって) 一入(ひとしお) 強ち(あながち)
など難しいものばかりでした。
筆者がこの本の「はじめに」の中で
「小学校6年までに習う小学漢字を上手に組み合わせますと、果てしなく言葉が湧き出てくるのです。難解な文字を使って、漢字表現を楽しむのも否定するものではありませんが、強調したいのは小学校時代に習った文字の驚くべき底力をぜひ味わっていただきたいということです。−中略−漢字の知識がパソコンという便利な機器で破壊されてから久しいです。『漢字を取り戻せ!』その手段の一つとして、誰もが見慣れた小学漢字を土台にして生み出される言葉を武器に漢字の世界を一緒に冒険したいものです。」
と書いておられました。