学校日記

「読書からはじまる」

公開日
2011/05/10
更新日
2011/05/10

校長室から

 「余の辞書に『本を読まない』という言葉はない!! 〜図書館革命〜」と書かれた図書だよりに拠りますと、今日から図書室が開館されました。図書室は(月)〜(金)の昼休みに12時45分から20分間開館するそうです。わずか20分間ですが、朝読書の時間を加えると、1年間を通して図書室を利用したとすると、何と102.5時間の読書となります。
 詩人の長田弘さんが、その著書のあとがきでこんなことを書かれていました。

 人は読書する生き物です。人をして人たらしめてきたのは、そう言い切ってかまわなければ、つねに読書でした。読まないでいることができない。それは人の本質的な在りようであり、それゆえ人のこの世の在りようを確かにしてきたのは、いつのときも言葉です。この『読書からはじまる』であらためて考えたかったのは、そのようなきわめて人間的な行為にほかならない読書というものの未来です。人の不確かな人生に読書がもたらすものは存在の感覚であり、また存在の痕跡です。いつも胸底にある、人生の贈り物としての読書についてうたった幕末の人、橘曙覧(たちばなのあけみ)の歌。

 たのしみは人も訪ひ(とい)こず事もなく心を入れて書(ふみ)を見る時

 たのしみは世に解きがたくする書の心をひとりさとり得し時

 たのしみはそぞろ読みゆく書の中(うち)に我とひとしき人を見し時

         「読書からはじまる」長田弘(NHKライブラリー)より

 読書は皆さん可能性を広げてくれます。若い時の読書はできるだけ多くの本に出会う、つまり「乱読」ぐらいがいいと思います。身近に本を置いて、ちょっとした空き時間に読んでみてください。