学校日記

「自分と向き合う」

公開日
2011/04/28
更新日
2011/04/28

校長室から

 臨済宗天龍寺派 総本山 天龍寺において、「法話と坐禅体験」をさせていただいた時のことです。
 ご指導いただいた法務部長から、はじめに修学旅行生を受け入れての「坐禅体験」の様子を話していただきました。天龍寺ではこれまでに10万人近くの中学生たちがこの「坐禅体験」を受けたということでした。時には、生徒たちの私語が止まらず、大声で叱りつけて「旅行の楽しい時間を割いて、坐禅を受けたいと思った人はいないだろう!しかし、いったいどうして、君たちはここにいるのか!自分がここにいるのは、決して当り前のことではない。」と話して聞かせるという。
 「親が巡り合わず、少しでも何か違えば存在しなかった。命を得たことは正に奇跡。だから、今生きていることさえ感謝なのだ。」とお説教する。
 「皆さんのそれぞれに様々な力が在るということを、つまり、自分自身を信じること。そして、その持てる力を発揮するために、毎日毎日、取組を続けること。この2つが大切だ。」と説かれる。
 「苦しさから逃れても、必ず追いかけてくる。ならば、今、ここでやるしかない。坐禅が苦しいと思っても、友だちの誰かが代わってくれるものではない。己から逃げるな。」など、厳しい言葉ではありましたが、心に響く言葉でした。

 法話の後、日ごろ僧たちが修行される禅堂において、1本の線香が燃え尽きるまでの時間〈「一炷(いっしゅ)約30分間」〉、坐禅体験をさせていただきましたが、これまでの「自分の生き方」を見つめる、貴重な体験となりました。身にしみたものは、厳冬の寒さだけではなかったように思います。