「ちょっと先を想像する」
- 公開日
- 2011/04/26
- 更新日
- 2011/04/26
校長室から
今日は、生徒の皆さんも様々な場所で目にしている「できる限り最大限すべての人に利用可能であるように、製品、建物、空間をデザインする」という考え方に立った「ユニバーサルデザイン」を取り上げてみたいと思います。
この考え方は、あるアメリカの建築家・工業デザイナーの提唱によりはじまりました。彼は車いすを利用していましたが、車いす専用の共同住宅を例に、一部の人のために特別なものを用意するのではなく、誰もが利用しやすく使ってみたくなるものを作った方がいいということで、「ユニバーサルデザイン(すべての人のためのデザイン)」という言葉で表現しました。後に彼は大学にユニバーサルデザインセンターを創設し、ユニバーサルデザインの7つの原則も発表しました。
(1)誰もが公平に利用できる。
(2)使う上で自由度が高い。
(3)使い方が簡単ですぐにわかる。
(4)必要な情報がすぐにわかる。
(5)うっかりミスや危険につながらないデザイン。
(6)無理な姿勢をとることもなく、少ない力で利用できる。
(7)アクセスしやすい(近づきやすい)スペースと大きさを確保する。
このような考え方を具体化したものが、私たちの身近にもたくさんあります。屋外では、点字ブロック、信号機の音声案内、段差が少ない歩道など、屋内では、館内案内板、感知式の水道の蛇口、2種類の階段の手すりなど様々なものがあります。
しかし、忘れてならない一番大切なことは、いつも自分の身の回りのことや周りにいる人たちのちょっと先を想像するということです。困っている人を見かけたら勇気を出して声をかけてあげる、高齢の方などに席を譲る、歩道に自転車などを放置しない等々、そうすれば「もの」がなくてもできることが見えてくるはずです。(参考文献:京都市保健福祉局発行「見つけたよ!京都のユニバーサルデザイン」)