第79回関西合唱コンクール音楽部銀賞受賞「ありがとうございました!」
- 公開日
- 2024/09/24
- 更新日
- 2024/09/24
学校のようす
「中学校部門同声合唱の部」では18校がエントリーし、第6番目に音楽部が歌声を披露しました。1曲目は「おぼろ月夜」です。いつもより風情ある感情が入ったピアニストの伴奏がはじまり、指揮者ののびやかな指揮。息を合わせて「菜の花畠に…」澄み切った歌声に心が惹かれます。夕暮れの優しい時間が流れ、そして、霞から朧へと夜に…、見事な朧月が現れます。季節感も大切ですが、時間の流れが今までで1番表現できていたと思います。そして、2曲目は〈なみだうた〉から「涙の樹」。樹は、幻の月の光を待ち、せめて、光を浴びて細く光る涙の樹…のような風景を透明なトーンで表現しました。3曲目は〈種子はさへづる〉から「智慧の木」。智慧の木が空一ぱいの花をつけた。そして、次々に歌い織られるマリア。おもしろいのは「けふもけふとて日光は霧のやうだ」の古典表現とマリアの対比。「けふ」は今日という意味。毎日霧のように優しい日光に包まれる…優しく淡く、日本語の存在を大切に表現をしてくれました。この3曲で伝えたい、春の霞や朧、月の光、優しさや淡さなど…「日本語の儚い一語一語に力を込め、存在感を表現」していると感じました。(私談)
私は、歌い切ったみんなの結果に、「納得がいきません。みんなは最高でした。よくがんばりました…と伝え」、泣いてしまいました。学校の先生は、「がんばれば、結果はついてくる」とか、「がんばれば、夢は叶う」とか言います。今回、がんばっても結果はついてきませんでした。そこが悔しくて…泣きました。その時に1番に思ったのは、サン・テグジュペリが描いた「星の王子さま」の言葉です。王子は旅する星でキツネに出会い、友情を育む中で、「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」と教えらます。
コンクールが終わり、審査員の三宅悠太さんが講評の中で、「楽しかった人、手を挙げて!」とみんなに投げかけると、西京極中のみんなは、うれしそうに手を1番高く伸ばしていました。キツネの言う、「かんじんなことは、目に見えないんだよ」は、この気持ちのことなんですね。そして、「関西」の舞台に戻ってきたみんなだから更に見つけられた合唱の楽しさや仲間の大切さ、そして、大切にしたい「音楽部」に幸せを感じていたのだと思いました。
今回も、音楽部のみなさんやピアニストさん、指揮者さんに顧問の先生、そして、OGやお世話になった先生、応援してくださったお家の方など、みんなの「思い」がつながった合唱が出来ました。3年生は途中で顧問1名が代わり、戸惑いもあったかもしれません。でも、自分を信じ、みんなを信じ、顧問を信じてきた3年間の最後は、素晴らしいものになったと思います。
3年生部長の最後の挨拶は、涙が溢れすぎて、そして、3年間の思いが溢れていました。言葉にならないその気持ちは、最大限の「ありがとう!」です。「みんな、ありがとう!」