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夏季大会〜野球部

公開日
2021/07/10
更新日
2021/07/10

校長室より

「4人の3年生」
 ここ数日続いた雨も止み,しかしながら梅雨独特の曇天。
 8:30  プレーボール。
 10:17 ゲームセット。
 6回コールド 0−7の敗戦。

 彼は何球投げたのだろうか?100球は越えているだろう。
 初回の1球目から「ウッ」という声と共に全力投球。
 彼らはどれくらい守っていたのだろうか。
 ゲーム時間の7割がたは守っていただろう。懸命に声をかけながら。
 4人の3年生の戦う姿を,私は見た。

 ピッチャー,セカンド,ショート,サードの4人だけが3年生だ。
 この2年半は苦しいことの連続だったに違いない。
 人数が足りなく,他校との合同チームで急場をしのいだ。
 単独チームになった春,コロナ禍で大会どころか,練習もできない。

 初回,3者凡退。幸先のよいスタートをきった。
 2回,1つのミスが出る。ミスは次のミスをよび,2点を先行される。
 大量失点のピンチ。粘る。粘る。粘る。なんとか後続を断つ。
 反撃は?相手のエースに抑えられる。
 3回,ミスは出たものの0点に抑える。
 4回,5回,1点ずつ失い,0−4。まだいける。いける。
 6回,エースの力投は続く。疲れている。球威も少し落ちたようだ。
 相手に捉え始められる。3点の失点。0−7。
 6回裏,反撃及ばず。力尽きる。
 試合後,涙を見せる者がいた。
 下を向き,何かに耐えている者もいた。
 ただひたすら無言の者もいた。

「お疲れ様」
 そんな,ありきたりの言葉しかかけられない。
 彼らに,今は言葉はいらないのかもしれない。
 今は,休息をとり,明日から雄々しく立ち上がってくれることを願う。