魂の本気
- 公開日
- 2021/04/17
- 更新日
- 2021/04/17
校長室より
「魂の本気」
4月17日(土)10:00,吉祥院運動公園。夜半から降り出した雨は止まず,逆に雨足が激しくなる中,ラグビーの試合が始まった。新型コロナの影響で,昨年の春季大会は中止となり2年ぶりの大会開催だ。新チームとなってからも,コロナ禍,十分な練習や実践が積めない中,勧修中ラグビー部は春季大会の予選の初戦のグランドに立っている。
「勝てるのか,トライはとれるのか,やられるんじゃないか」そんなネガティブな思考を振払い,選手たちは雄々しく「やってやる」という気迫を前面に出し,戦いに挑む。
前半,早い時間帯で相手チームに立て続けに2トライを取られる。相手のペースだ。なかなか自チームのチャンスを生かしきれない。焦燥感がチームに漂い始める。そんな中,1番の選手が右サイドからボールを持込みゴールラインに迫り相手にぶつかる。そのプレーを後押しするかのようにチームひと塊となって,ゴールラインになだれ込む。トライ!お世辞にもカッコいいきれいなトライとは言えないが,全員で必死になって奪ったトライだ。泥くさいが感動を呼ぶトライだ。「よしいける」チームに勇気が湧いてくる。
後半,逆転を狙っての攻防が続く。何度もゴールラインに迫る。しかし相手の守りに阻まれ,トライがとれない。逆に一瞬のスキをつかれ3本目のトライを許してしまう。時間はあとわずか。「このまま終わるのか。あきらめるのか」
終了間際,左サイドゴール近くでのマイボールのラインアウト。ボールが入れられる。フォワードがボールをキープしモールで押し込む。練習通りだ。スクラムハーフが,ボールを右に振る。バックスがそのまま飛び込み,鮮やかなトライだ。
コンバージョンキックが失敗に終わった直後,ノーサイドの笛。勧修中ラグビー部の予選の初戦が終わった。10−21。負けだ。
勝負には必ずスコア上の勝者と敗者が生まれる。今日は,勧修中ラグビー部は,スコア上の敗者であった。しかし,1本目のチーム一丸となった泥くさいトライ。2本目のチームとして繰り返し練習したプレーでのトライ。相手の攻撃を跳ね返したタックルの数々。今までの努力の成果を十分に感じさせてくれる40分間であった。これこそラグビー部の魂の本気だ。