学校日記

大文字の送り火に思いを馳せて・・・

公開日
2018/08/16
更新日
2018/08/16

校長室から

 今年も「五山の送り火」で夏が終わりを告げる時期となりました。中学校でも,あと1週間後には2学期が始まります。皆さんはどのような夏休みを過ごされたでしょうか?
 今年は,6月の大阪府北部地震に始まり,「今までに経験したことがない」ような集中豪雨,「西日本を西進した」台風,連日「高温注意報」が出されるほどの猛暑・・・と,人間の力をはるかに超えた『自然』と向き合うことが多くありました。大自然を前にして,「いのち」について感じることもあり,1学期の終業式では,「かけがえのないいのち」の大切さについても話をしました。しかしながら,校長室の窓から見える「大文字」を前に,まだまだ「人ごと」としてしか受け止めていなかったかもしれないと振り返り,今回犠牲になられた方々のご冥福をお祈りしながら手を合わせました。
 何か事が起こる度に,具体的な数字で判断してしまいがちですが,亡くなれた方それぞれに,大切な人生があり,今回のことがなければ続いていたかもしれない人生が断ち切られてしまった無念さと同時に,その方に関わる家族や友人等,多くの人の人生にも大きな影響を与えたことを考えると,数字の大小ではなく,数字の向こう側にある,人々の思いを感じ取る,聞こえぬ声を聴く感性をもたなければいけないのではないかと思います。「亡くなっても,自分と交わした言葉は残っているし,その人の声や顔やかたちは思い出せる。(中略)その人が残してくれた人と人のつながりは失われていないことを自覚できるような教育が必要だ」と述べた人がいます。「かけがえのない大切ないのち」を語るとき,「からだのいのち」だけでなく,残された家族や友人の心に生き続ける「つながりのいのち」の視点からも「いのちの大切さ」を子ども達に伝えていかなければという思いを強く持ちました。
 人間関係の希薄さが課題となっている現代社会だからこそ,人と人とのつながりを意識した,豊かな関わりが必要ではないかと思います。『学校』という人と人が集う場所で,お互いの感性が磨き合えるような教育活動を行っていければと願っています。これからもご支援,ご協力をよろしくお願いいたします。