「こども電車」という現実にはない夢の世界
- 公開日
- 2020/09/23
- 更新日
- 2020/09/23
5年生の部屋
こども電車は,自分の思い描く星に連れて行ってくれる。「海行き」のこども電車の色は青。新幹線のような流線型の先端は青い光に包まれる。「恐竜ランド」と慧が勝手に名付けた星では,本物の恐竜たちに触れたり背中に乗ったりすることができる。他にも,「虫の国」や「スポーツ大国」というのもある。こども電車の世界では言葉はいらない。イメージしたことがすぐ伝わり,現れる。ここはなりたい自分になれる夢の世界。慧は,こども電車を単なる夢だと思っていた。しかし,今,現実に目の前の転校生を慧は知っていた。彼は、5歳の頃からこども電車で一緒に遊んでいる遼だった。そして,こども電車の車掌,夢の介は言います。「昔は,子どもはみんな乗っていた。子どもの間は短い。あっという間だ。でもね。その時間がその子の未来をつくるんだ。」
子どもから大人へ成長していく中で,見栄をはったり,素直に謝ることができなかったり,そんな子どもたちの心が「こども電車」という現実にはない夢の世界を交えながら,描かれています。