家庭学習について考える(1)
- 公開日
- 2014/06/03
- 更新日
- 2014/06/03
校長室から
日野小学校長 山本 泉
4月の校長室だよりで,子どもが大きな目標を達成できるようになるためには,短期的な目標を設定し,それを乗り越える達成感をいくつも経験することが大切だと書きました。
それでは,実際に家庭で何をすればよいのか,今回はいわゆる家庭学習というものについて考えてみたいと思います。
一般的に「学習」というと意味的にかなり広範囲にわたり,話がややこしくなるので,ここでは「学習」=「学力を身につけること」くらいにしておきたいと思います。従って,「家庭学習」=「学力を身につけるために家庭で行うこと」ということになるでしょうか…。 また,「学力」という言葉の意味も「学問を修める力」という狭い意味から,「生きて自らの将来を切り拓くための総合的な力」などという広い意味にも解釈されますが,少しわかりやすく「学ぶ力」としておきましょう。
子どもの「学ぶ力」は家庭学習から育つと言われます。もちろん,「学ぶ力」を育てることは学校教育の重要な役割でもありますが,家庭の関わりがあるかないかでその育ち方が大きく違ってくるといわれます。家庭と学校とが協力し,同じ歩調で子どもを育てることが大切であることは言うまでもありません。
しかし,家庭と学校とではおのずから役割が違ってきます。学校では学習の基礎・基本となる力をつけ,学び方を教え,主体性を育てます。また,友達や先生など多くの人と接し,関わり合うことで社会性を学ぶことにもなります。さらに,各家庭に対し子どものよさを生かした家庭学習の提案をするのも学校の役割です。
それでは,家庭の役割は何でしょうか。それはまず,生活のリズムを整え,決まった場所(テレビやゲームのある部屋は望ましくありません)と時間で学習に集中できる環境をつくってあげることです。そして,認め,励まし,支えてあげる,子どもにとって安心していられる場所であることです。そんな当たり前なことは分かっているとおっしゃるかも知れませんが,本当にそうでしょうか…。
ところで,以前に全家庭に向けて発信されたアピール文「家族の宿題」というのをご存じでしょうか。それは,下記のようなものでした。
【家族の宿題】
1.子どもの目を見て会話をしよう。
2.一緒に家事をしよう。
3.一緒に本を読もう。
4.一緒に出かけよう。
5.立ち止まって,一緒に「答え」を探そう。
近年,「すべての教育の原点」とされる家庭教育について,過保護や過干渉,放任,子育て不安の広がりやしつけへの自信喪失など,さまざまな問題点が指摘されています。このアピール文にあるように,「一緒に〜しよう」という基本姿勢で「家族の宿題」を実行された家庭から「よかった」と大きな反響がでているそうです。一度実行してみてはいかがでしょうか。
京都市教育委員会から「家庭学習の手引き」という冊子が発行されています。大変参考になることが書かれていますが,次回はこの冊子を参考に,年齢に応じた家庭学習についてもう少し具体的に話を進めたいと思っています。ぜひ,お目通しください。