学校日記

子どもの教育環境を良くする(2)

公開日
2013/06/02
更新日
2013/06/02

校長室から

                        京都市立日野小学校  山本 泉

○子どもの話をしっかりと受け止める
 学校にはいろいろな行事があります。運動会や授業参観など,お家に帰ってからの共通の話題になるものについては,できるだけお家のほうで感想などを交えながらお話ししていただきたいと思っていますが,とりわけ遠足など,保護者の方が見られない行事で,なお且つ子どもにとって非日常的な経験をするものについては,特に「よい聞き方」でお話を聞いてあげてください。
 以前にいた学校で,このことをお話したことがあり,それをお家で実践したお母さんから大変よかったと報告がありました。それはこんな内容です。
 子どもが遠足から家に帰ってきたときのこと,「どうやった?」と聞くのではなく,お母さんの方から「楽しかったみたいやね。」と切り出されたそうです。
「えっ,なんで?」と驚く子どもに,お母さんはにっこり微笑んで「顔がうれしそうやもん。」と答えられました。そのあと子どもはお母さんに,楽しかったことやびっくりしたこと,新しく発見したことをいっぱい,一生懸命,うれしそうに話したそうです。そして,お母さんは,子どもが話すのをうなずきながら,楽しそうに聞いてあげたということでした。
 私はこのお母さんの,子どもの話の受け止め方は,大変素晴らしいと思います。遠足のときに限らず普段でも,子どもの方から自然に話したくなるようなきっかけづくりが大切です。また,家に帰って学校であったことをお家の方に話をしたとき,お家の方が正面を向いてうなずきながら聴いたり,時には相槌や短い感想を挟んだりしながら聴いてくれると,子どもは嬉しくなります。話すことが楽しくなり,もっと話したいという気持ちになります。話すことへの意欲にも繋がります。
 逆に,子どもが話しかけた時,お家の方が「今,忙しい。」「うるさいな!」と言ってしまったり,そのような態度をとられたりすると,子どもの話そうとする気持ちは萎えてしまいます。
 人に自分の考えていることを伝えたいと思ったときに,子どもの頭はフル回転します。自分の持っている語彙を総動員して,一生懸命思っていることが正確に伝わるよう工夫しながら話します。自分の経験したことを,経験していない人に疑似体験させるように伝える力,これが本当のコミュニケーション力だと思います。今,こういった力が求められています。日野小学校でもコミュニケーション力をつけようと,授業の中に言語活動をたくさん取り入れるようにしています。ぜひ,子どもたちを話し上手な子に育てたいものです。