子どもを取り巻く環境の変化(1)
- 公開日
- 2012/11/05
- 更新日
- 2012/11/05
校長室から
京都市立日野小学校 山本 泉
○子どもの一人部屋について
昔と比べて,今は多くの子ども達が自分部屋をもつようになってきました。しかも,中から鍵をかけることができるような部屋が増えてきています。また,子ども部屋にテレビやテレビゲームが置いてある家庭もあります。
昔は,和風建築の家や文化住宅が多かったこともあり,一人部屋というものはほとんどなく,開けっぴろげの状態で,誰がどこで何をしているかがよく分かりました。いつでも襖を開けて中に入り,声をかけることができ,子どもの様子を把握することができました。
ところが,この20〜30年の間に洋風建築の家やマンションなどが増え,子どもが一人部屋を持つ家庭が多くなり,子どもの部屋に入りにくくなってきました。同時に,子どもが部屋の中で何をしているのかが見えなくなってきました。
勉強しているのか,テレビを見ているのか,ゲームをして遊んでいるのか分からない。それと共に,子どもとの会話の機会が少なくなってきました。
多くの家庭が裕福になり,それなりに大きな家や広いマンションに住むようになったことは,決して悪いことではありません。これからも,一人ひとりが自分の部屋をもつ方向に進んでいくでしょう。しかし,そうした中で,子どもとのふれあいの場をどう確保するかを,それぞれの家庭で工夫していくことが必要になってきています。
近頃,保護者の中には,子ども部屋をドアに鍵がかからないよう改造されている方もいらっしゃいます。また,いつでも部屋に気軽に入っていく雰囲気を日常的につくろうとしておられる家庭もあります。子どもとのコミュニケーションの場を意図的にもつような工夫をしているところもあるようです。
これらはほんの一例ですが,何かそれぞれのご家庭に合った方法を見つけないと,これからますます家族のつながりが薄れていくのではないでしょうか。