学校日記

年上の子と遊ばせることの大切さ

公開日
2012/07/02
更新日
2012/07/02

校長室から

年上の子と遊ばせることの大切さ
                        日野小学校長 山本 泉
 
 最近は,いろいろな年齢層の子ども達が,一緒になって仲良く遊んでいる風景をあまり見かけなくなりました。昔は,大きい学年の子の遊びの中に小さい学年の子も入れてもらって,遊びのルールの中で子ども同士がハンディキャップを工夫するなどして,それなりに一緒に楽しみながら遊んだものです。
 しかし,今は遊びの内容の変化などもあってか,年齢が違うとなかなか遊ばなくなっているようです。特に,自分より年上の子と遊べない子どもが増えているといいます。少子化によって一人っ子が増えたり,核家族化によって,自分より年長者は親しかいなかったりという家庭生活で,親以外の年上の人と接する機会が大変少ないというのも,年上の子どもと遊べない原因でしょう。
 これは,子どもの成長にとって大きなマイナスです。
 子どもの成長というのは,長い石段を上っていくようなものですから,一段ずつ足元を確かめながら上っていくことが必要です。石段の頂上にいるのが両親や周りの大人だとすれば,自分のすぐ近くの上の段にいるのが年上の子ということになります。子どもは少し上の段にいる子を身近な目標にして,知的成長を積み上げていくのです。
 これを利用しない手はありません。親のしつけに反抗することはあっても,自分があこがれたり尊敬したりする年上の子のことを引き合いに出すと,話がすっと入ることもあるものです。
 また,年上の子にとっても小さい子の面倒を見る優しさが身についたり,リーダーシップを発揮する力が養われたりするというメリットもあります。
学校のほうでも,学年の異なる子ども同士のつながりを大切に考え,たて割り活動として教育活動に取り入れたりしています。町別児童会などもそういった活動の一環です。しかし,前述のように異年齢の子ども同士の付き合いが減ってきたこともあり,集団登校一つにしてもなかなかうまくいかないグループがあるというのも事実です。
 ですから,機会があればお家のほうでも学年の違う子ども同士の遊びも認めてあげてほしいと思っています。特に,年下の子どもにとっては年上の子どもから得るものは案外大きく,子どもの頭脳訓練に大きく貢献することでしょう。