春 みつけたよ…
- 公開日
- 2018/03/01
- 更新日
- 2018/03/01
校長室から
春、見つけたよ…
学校のプールの水をも凍らせ、暴れ回ったインフルエンザとともに居座った厳しい寒さも、ようやく去っていき、醍醐山の向こうから暖かな匂いとともに春が顔をのぞかせる季節になってきました。学校の風景にはまだまだ冬の装いが残っていますが、あちこちで春の芽生えを感じるこの頃です。
ここ数年、何よりも先がけて「春がやってくるよ…」と知らせてくれる花があります。枝垂れ桜の足もとに、黄色い花(ガザニア?)が今年も2月から咲きだしました。まだまだ枯草が多い中、ひときわ目立つ鮮やかな色の花が、深い緑の葉っぱとともに、陽に向かってあふれるように広がってきています。
毎年、寒さが残る中、子ども達と「春見つけ」をするのが楽しみで、いろんなものを見つけてきました。今年は、ある子が「黄色い花、見つけた!」と報告に来てくれたのです。氷が解けたビオトープで、何ヶ月もの間、姿を見せなかったメダカの群れを見つけてくれたのも子ども達です。チューリップの芽が固い土からまっすぐに顔を出しできたのを伝えてきてくれたのも子ども達です。
桜が咲いて、つくしが伸びてくる本格的な春はまだ先ですが、凍りつくような空気が少しだけゆるんでくるこの季節、子ども達や「いのち」あるものすべてが冬眠から覚めて、もぞもぞ、わくわく、動き出すようです。そして、縮こまった体にほんのりとした温かい光と風を浴びながら、エネルギーをふくらませるこの時期は、子ども達にとっても進級や進学を迎え、次のステップに向けての階段を上れるように季節が応援してくれているようにも感じます。
私がこの学校でこういった季節を迎えるのも、いつの間にか7回目になりました。毎年くり返される子ども達とのほんの小さなやりとりですが、その向こうにいる子ども達の姿は、一年一年確実にまっすぐ育っているのがうれしくてたまりません。
こんな子ども達との「春見つけ」ができるのも、今年かぎりかもしれませんので、何か寂しいような気もしますが、小さな足元の「いのち」を感じ、見つけられる感性を大きく膨らませてくれた数多くの子ども達に、そして出会いに、心の中に温かな風が吹くような「しあわせ」を感じます。
「またいっしょにさがそな、せんせ…」
ベルが鳴って教室にもどる間際に、子どもがにっこりささやいてくれたこんな言葉が、不思議なほど胸にしみてきました。
ありがとう…。
さて、いよいよ3月。
それぞれが進級し、卒業していく、そして新しい仲間を迎える季節になってきました。不安や期待が入り混じる気持ちがあるかもしれませんが、どうかこの一年間のがんばりに自信をもって次のステップに向かっていってください。君たちが元気に豊かに育つことを「ねがい、いのる」、そしてあなたのことを「大好き」な学校が、いつもそばにいます。 来年の、そして未来の、たくましく豊かに育っていく姿がとても楽しみになるこの季節です。