学校日記

校長の窓38(1月17日)

公開日
2022/01/24
更新日
2022/01/24

校長室から

 1月20日は二十四節気の一つ「大寒」でした。一年で一番寒さが厳しくなるころといわれています。まさしく,その通りの天候が続いています。翌日21日には,早朝より雪が舞い,登校時には,一面の銀世界。先日の積雪よりも多く,京都市内も積雪に見舞われました。コロナも心配ですが,風邪が流行る時でもあります。どちらも,手洗いやうがい,マスクの着用である程度防ぐことができます。なにより,しっかりと抵抗力をつける,規則正しい生活が大切ですね。
 この寒さが厳しくなるころには,毎年,新聞やニュースで取り上げられる話題があります。1月17日の前後と大きく関わる,阪神淡路大震災です。もう,27年も前のこととなります。教員の中にもこの経験をしていないものが教壇に立つような時代になりました。時が流れるとともに,経験者がすくなくなっていくととともに,人々の記憶から薄れていくこととなってきます。震災体験者はそれを最もおそれることだそうです。
 今年も,1月17日午前5時46分に合わせて,黙とうをささげる方々が集まられました。様々な追悼のイベントが行われます。昨年よりも増えましたが,全体的に減少傾向にあるようです。学校では,この時期の前後に地震の避難訓練を行い,阪神淡路大震災のことにも触れていきます。しかし,今回は,HPでもお伝えさせてもらっていますが,全校での避難訓練は1次避難のみ。2年生だけ,2次避難を行い,その様子を他学年が教室でリモートで確認し,いざというときに備えました。
 2次避難をした2年生にたずねました。「なぜ,避難訓練をおこなうのか」「なぜ,この時期におこなうのか」何人かの子どもたちが手を挙げて発言しようとしてくれました。「命を守るため」「1月17日に阪神大震災がおこったから」子どもたちは,しっかりと答えてくれました。
 起こってほしくない自然災害ですが,いつ起こるかわからない災害でもあります。最近では,九州での地震やトンガの近くでの火山噴火など災害に関する報道が続きました。だから,万が一に備えて,しっかりと準備をしておくことが大切です。そのことをしっかりと認識をして,万が一のことを想像しながら訓練に向き合うことができると,いざというときにも慌てずに,自分の命だけでなく,大切な方々に命,自分を取り巻く周りの方の命も守ることにつながっていきます。そんなことを子どもたちには話をさせてもらいました。あわせて,震災の経験がない者にとっては,この震災について,しっかりと向き合ってほしいこと,どんなことがおこり,どんな被害が出て,どんな教訓があるのか,そんなことをしっかりと調べたり,数々の報道を受け止めて接したりしてほしいこともお願いをしました。そうすることで,記憶が薄れず受け継がれることとなるのではないでしょうか。そして,教訓が生かされていくのではないでしょうか。
 テーマを変えて避難訓練を行いますが,そのキーワードは,命です。生きるということとどのように向き合うか,命をどのようにとらえるのか,それを確かめ合う機会でもあるように思います。以前,新聞の記事の中で,ある6年生の女児は「命」という題で,「生きていること。それは,困難のかべにぶつかりそれを乗りこえること。約束された死までの時間を輝くものにすること。 死んでしまうこと。それは,輝く人生を終え,他の人の心の中で,永遠に生きてゆくこと」と記しています。
 学校の避難訓練などの行事に合わせて各ご家庭でも,いざという時の行動の仕方や避難の際に持ち出すもの,避難方法など確認いただければ子どもたちの学びともつながることかと思います。