セカンドステージ進級式・中学校課程進級式によせて
- 公開日
- 2016/04/07
- 更新日
- 2016/04/07
校長室より
6年生は東学舎に,7年生は中学校課程に,それぞれの進級おめでとうございます。
東山泉小中学校は皆さんの10年先,15年先,の将来の姿を実現するための「学びの場」を作ろうと思っています。先日,人工頭脳が囲碁のプロに打ち勝ったニュースがありました。すでに近い未来に人工頭脳が人類を超える日が来ると言われています。(オックスフォード大准教授マイケル・オズボーン氏によると)「今後10年〜20年程度で半数近くの仕事が自動化される可能性が高い」との予測もあります。また,(ニューヨーク市立大学大学院センター教授だったアメリカのキャシー・デビッドソン氏によると)「2011年にアメリカの小学校に入学した子供たちの65%は,大学卒業後,今は存在していない職業に就く」と予測され,新しい教育が必要であることが言われています。
何年先であっても未来を正しく予想することは難しいことです。しかし,将来の自分に思いを馳せること,あこがれの舞台で活躍する姿を思い描くこと,つまり夢をもって,その夢を追いかける皆さんの姿をこの東学舎で見たいと思っています。
その夢を実現させるための力は,東山泉を卒業した時に身に付くわけではありません。更に学び続けることが必要です。今ある仕事,職業が変わっていく…という現実の問題,しかし,今ない職業を作るのは人工頭脳ではなく私たち人間の頭脳であるはずです。
現在の様々な技術は,多くは大学や企業や研究室などで人々のチームで開発されています。同じ志を持つものが,夢を語り合って共に仕事をしていく。こんな将来を想定した時,どんな力を付ければいいのでしょうか。どんな能力を研けばいいのでしょうか?
それは…,人とともに社会を生きようとする力,自分を知って自分をコントロールする力,自分で課題を見つけて解決しようとする力,そして,夢を創り上げる力です。
これらの力の中には「…しようとする」という意欲も含まれていることに気づいてくれたでしょうか。学びの力を「学力」と言いますが,学力には“意欲”も含まれています。
夢を創る学びは,文字通り「夢創」の時間を中心に行います。6年生は夢や希望について9年生の先輩やいろいろな方から話を聞いたり,語り合う授業があります。7年生は将来,働くことを考えるために,まず働くこととは何なのか,生活設計の基本を学びます。
学びは知識を得ることから始まりますが,その得た知識をどう使うかが,夢づくり,夢の実現に繋がるのです。かつては「どれだけのことを知っているか」が大切とされていました。しかし,今は「どれだけのことができるか」が大切な時代になりました。
ぜひ,一人一人が持っている力をフルに使って,同じ学ぶのならば意欲を持って学んでくれることを期待します。
そのためにも皆さんが授業をおもしろいと思ってくれるように,先生たちも東山泉も授業を大切に考えていきます。一緒に頑張っていきましょう。
結びに保護者の皆様,本日はお子様のご進級,まことにおめでとうございます。本校では開校以来,学校教育目標を「意欲を持って学び,自らの将来を拓く児童・生徒の育成」と掲げ,小中一貫教育を手段として,一人一人が未来に向かって羽ばたく力を培うことを目ざします。
具体例では6年生では従来の小学校にはない多数の教科担任制を敷くこと,また,すべての学年で毎時間の授業の中で考えさせる活動を組み込んだ授業展開をすることなど,知識基盤社会と呼ばれる現在の社会に,通用する人材の育成に繋がる取組を考えています。
それでは,新入生の皆さんの東山泉小中学校での生活が充実したものになり,一歩ずつ確実に成長してくれることを祈念し,式辞とします。