式辞
- 公開日
- 2021/03/15
- 更新日
- 2021/03/15
お知らせ
本日,開校より七回目の東山泉小中学校卒業証書授与式を挙行するに当たり,早朝よりご来賓,保護者の皆様にご列席を賜りましたことを、,高いところからではございますが心よりお礼申し上げます。有難うございます。また,限定された開催を無事挙行できるように,PTA本部・運営の皆様に,日ごろの消毒活動やこの日のための一斉清掃等に加えて,本日も消毒にご協力いただき誠にありがとうございます。いろいろな方々の支えによって挙行できることに,感謝しております。
「卒業生のみなさん,義務教育の卒業,おめでとう」
この七期生の卒業で,東山泉小中学校の卒業生は開校以来547名となりました。少しずつ歴史と伝統を積みかさね,皆さんもその土台を築いてくれた貢献者であることに感謝します。
令和2年度は、誰もが予想しなかった人類の歴史的災厄,新型コロナウイルスの感染拡大という未曽有の事態に陥り,世界の様子が一変し,今までの常識が大きく変化する1年でした。緊急事態宣言の発令,それに伴う学校の臨時休校,外出自粛要請,3密の回避やソーシャルディスタンスの確保など,新しい生活様式も生まれました。
そのような社会情勢の中で,行事や部活動の大会などが中止となったり,制限があったり,我慢をせざるを得ない場面もたくさんあったと思います。様々な状況を受け入れながら,東山泉小中学校の最高学年として立派に学校生活を送ってくれたことを本当に感謝しています。
「ありがとう」
この1年で,皆さんは,様々な困難に直面したと思います。まさに「予測困難」な事態であり,今までの当たり前が当たり前ではなくなっていく出来事が,次から次へと起こりました。そのような中でも,こうした状況だからこそ気付くことのできたこともあったのではないでしょうか。
休校期間中,外出自粛を強いられる中,自宅での過ごし方について,家族との時間の共有の仕方について,人とつながることについてなど,様々な点において新しい発見をしたのではないでしょうか。新しい趣味を開拓したり,家族の絆を再認識したり,友達や先生と関わることの大切さに改めて気付いたり,当たり前が当たり前にできないことで感じたり考えたりしたこともたくさんあったでしょう。「大事だと考えていたことが,それほど大事ではなかった。」「普段あまり必要と感じたことがなかったことが,実はものすごく必要なことだった。」など,新しい気付きや発見もあったと思います。
このような発見は,新たな価値観となり,必ず,新しい明日,そして明るい未来につながると信じています。
皆さんの研修旅行のテーマ
「宝探し〜「過去」を見つめ,「今」を考え,「未来」につなぐ 大きくて深い宝〜」
事前学習の際に,オンラインでご講演いただいたサンフレッチェ広島の仙田信吾社長は,広島の復興とサッカーとの関わりについて,「被爆を乗り越え,サッカーに打ち込む広島から復興していく勇気を,当時の若者や子供たちに与えていった。歓喜を呼び起こす,歓声が上がる,サッカーを通じて,広島から平和な国際社会の実現に貢献したいと考えている。」とおっしゃっていました。
みなさんは,実際に広島という地を訪れ,「過去」を見つめ,自分の,日本の「今」を考え,そして,「未来」にどのように繋いでいくのかを考えたと思います。「過去」「今」「未来」という『時間軸』の中に,一人ひとりが生きていることを実感したと思います。
20世紀最大の物理学者とも呼ばれる,アルベルト・アインシュタインは次のような言葉を残しています。
「過去から学び,今日のために生き,未来に希望をもつ。
大切なことは,考えること・問うことをやめないことだ。」
過去での失敗をしっかりと振り返り,その原因を学び,理想的な未来のための今の自分に活かす,ということです。そのためには,常に考え続けること,問い続けることを止めないことが重要だと言っています。
何のための今なのか?未来のために今があります。「理想とする未来」を創造するためには,「その原因となる今」を「過去から学び」,それを活かして生きるべきなのだと思います。そして,予測が困難な時代においては,新しい価値観を生み出すためには,常に考え続けること,問い続けることを止めないことが必要です。
卒業生のみなさん,「理想とする未来」「自分の夢」の実現に向けて,新しい価値観のもと,「今・現在」をどのように生きるのかを常に自分に問いかけながら,これから人生を歩んでほしいと思います。そのために,常に学び続ける人であってほしいと思います。
この七年間のみなさんの成長を喜ぶとともに,その成長を支えてくださった地域・保護者のみなさんに感謝するとともに,是非とも,その成長にずっと寄り添ってくれた教職員,とりわけ九年生の学年団への感謝の気持ちも忘れないでください。
今日で9年間の義務教育が修了します。東山泉での学びは今日で終わるとともに,東山泉の標準服に守られる時が終了します。この先は,自分が選んだ高等学校や大学,そして,社会という場に出て自分で自分の道を切り拓いていってください。
結びになりましたが,保護者の皆様,お子様のご卒業おめでとうございます。今日,義務教育を修了され,東山泉小中学校を巣立って行かれますが,これからも多くの知識を得て,様々な経験を重ね,それぞれの可能性を伸ばしていかれると思います。その成長を楽しみに見守ってまいりたいと思います。今日まで,本校の教育活動にご理解とご支援を賜りましたことを感謝申し上げます。
それでは,これからも東山泉での出逢いを大切にし,学び続ける気持ちを持ち続けてくれることを祈念しつつ,卒業生の皆さんの前途を祝福し式辞といたします。
令和3年3月15日
京都市立東山泉小中学校
校長 木下 淳