ごぞんじですか?手話は言語の一つです
- 公開日
- 2016/05/02
- 更新日
- 2016/05/02
小中一貫教育
「京都市手話言語がつなぐ心豊かな共生社会を目指す条例」が制定されました。
手話は,耳の不自由な方にとって意思疎通を図るための大切な言語です。日本では,1878年に京都に初めて聾学校が設立されるとともに,手話が誕生しました。京都は,日本の手話発祥の地なのです。ところが,海外から「口話法」が伝えられると,我が国でもその普及に力を入れるようになりました。そのため,あろうことか昭和の初めごろから,聾学校での手話の使用は禁止されることとなったのです。当時は,手話は言語ではなく,身振り手振りのコミュニケーション手段にすぎないと思われていたのです。確かに「口話法」は一つの手段であり否定されるものではありません。しかし,手話を全面否定されたことによって,多くの人が学びと成長の機会を奪われてしまったことは否定できません。また,社会では手話を使うことで誤解され,偏見にさらされるという不幸な歴史があったのです。
しかし,その後手話に関する研究が進み,「手話は決して劣った言語ではなく,音声言語と変わらない,独自の文法を持つ独立言語である」という内容が発表されました。やっと手話に対する誤解が打ち消されたのです。そして,平成18年には,国連で採択された障害者権利条約において,「手話は言語」であることが明記されることとなったのです。
わが国は,今,これらの動きを受け,「改正障害者基本法」「障害者差別解消法」と法整備を重ね,全ての人が相互に人格と個性を尊重することができる共生社会の実現を目指しているところです。
京都では,手話について「京都市手話言語がつなぐ心豊かな共生社会を目指す条例」が公布され,平成28年4月から施行されました。
耳が「きこえない」ということは,音が聞こえないことだけではなく,日常のあたりまえにある情報が全く入らない毎日が続くということです。手話は,耳の不自由な方にとって「いのち」とも言える大切な言語です。本校でも,校内で手話に接したり親しんだりする機会をつくり,手話に対する理解を進めていきたいと思います。
校長 山崎 弥生