武蔵君ありがとう
- 公開日
- 2014/11/16
- 更新日
- 2014/11/16
小中一貫教育
校区にあるお家の武蔵(ムサシ)君という犬が,亡くなりました。武蔵君はとても優しく,教職員の間でも人気者でしたので,次の日には職員室の話題にも上り,皆,悲しんでいました。
その日の夕方,地域の方から「武蔵君のお家の前にお手紙が貼ってありますよ。」との連絡を受けました。見に行ってみますと,北白川小学校の子どもにあてて書いてくださったものでした。武蔵君の死を悼んで,花と手紙をそっと置いて行った子どもがいるとのことでした。
見せていただいた手紙には,武蔵君へのお礼と温かい気持ちが書かれていました。武蔵君のことが大好きだったこの子は,何とか自分の気持ちを伝えたいと思ったのでしょう。そして自分のそばからはいなくなってしまった武蔵だけど,せめて天国での幸せをと願ったのでしょう。私は,これまでこの子どもと武蔵君が交わしてきた温かい心のつながりやこの子どもが武蔵君を思う深い悲しみや優しい気持ちに胸が熱くなりました。
後で聞いてみますと本校の半数以上の子どもたちが,この武蔵君に声をかけたり撫でたりしながらふれあうことを楽しみにしていたようです。中には,わざわざお家を訪ねて会いに行き,「癒される・・・。」と話していた子どももいるようです。
子どもからの花と手紙を受け取られたお家の方は,誰かわからないその子に,何とかお礼の気持ちを伝えようと手紙にして貼り出してくださいました。「北白川小学校の心やさしいあなたへ・・・」という書き出しで始まっているこの手紙にも,花と手紙を送った子どもへの優しく温かい気持ちがこもっています。
本校に赴任して半年が過ぎた今,このような温かい手紙のやり取り・・・心の通い合いが自然に生まれてくるこの北白川の町にとても感激しています。
子ども達は,お家の方が貼り出してくださった手紙の前で足を止め,じっと読み,心で感じています。何人かの子どもたちが,また,武蔵君に手紙を書いたようです。その次の日には,またお家の方からのお手紙がありました。
やがて,手紙のやり取りはなくなっていくと思いますが,この心のキャッチボールがまた違ったいろいろなところで交わされることと思っています。学校もそんな素敵な心のキャッチボールがたくさん生まれるところにしていきたいと思っています。