学校日記

紙の音 鉛筆の声 蝉しぐれ

公開日
2013/08/01
更新日
2013/08/01

校長室から

8月1日(木) 旧暦のこの日は「八朔」と呼ばれていた。

紙の音 鉛筆の声 蝉しぐれ

夏休みの朝,九時になる前には子供たちが教室に詰めかけている。
その教室に向かおうと,階段を上がるとき,廊下を歩く時,どこからも大きな音や声さえも聞こえてこない。
どうしているのだろうと,教室のドアを静かに,静かに開けると,プリントやノートをめくる紙の音が聞こえてくる。そして,そのあとを追うように,鉛筆を走らせる音が,リズムよく聞こえてくる。ドアの間から,エアコンの冷気とともに,コツコツ,コッコッ,シュッシュッと文字や数字を書く音が小気味よく聞こえてくる。

学習会,夏の学習会が錦林校には定着している。ほぼ全員が登校している学級もある。大体は8割くらいだろう。それにしても,この集中力には驚かされる。
子どもたちに聞くと,学校でやる方が勉強が進む。先生にすぐに尋ねることができる。早いうちに夏休みの課題を済ませてしまいたい。もう,半分くらいできたなどと,様々な声が返ってきた。
 夏休みがスタートし,序盤,30日までの子どもたちの姿だが,とても好ましい様子を見せている。
こんな様子を見ていると,つい,もっともっとと考えてしまう。
たくさん,読書をしてほしいと。自由研究にも取り組んでほしいと。

 夏休み前に子どもたちは一人三冊までの図書を借りている。すでに読んだかもしれないし,その最中かもしれない。読書に夢中になる時間をたくさん持ってほしい。
読書とは,楽しいから読むのであり,面白いから次々と本を手に取るのである。読書を通して様々な人物との出会いがある。様々な事件や事象,世界との遭遇もある。もちろん,たくさんの知識に驚くことも多いだろう。
一冊の本との出会いがその後の人生に大きな影響を与えたという話はよくある。私自身も,この一冊の本との出会いがなければ,今の自分とは違った道を歩んでいたかもしれないと,思う一冊がある。

 「本を読めば賢くなる,知識が増える,だから読書は大事だ」という人がいる。確かにそうかもしれないが,だから,本を読みなさいと子どもたちには決して言いたくない。
本は面白いから読む。ただそれだけなのだ。
 錦林校の子どもたちが,自分だけの一冊の図書との出会い,そんな体験のできる夏休みであってほしいと願う。

(※夏の学習会は,30日まで)