学校日記

6年生 狂言「柿山伏」(2組)

公開日
2011/08/29
更新日
2011/07/29

6年より

国語科では狂言「柿山伏」の学習をしています。社会科で室町文化を学習した時にも狂言や能が出てきましたが,国語科では,脚本を題材に取り上げて音読の練習をしていきます。お腹をすかせた山伏が他人の家の柿を食べてしまい,それが柿の持ち主に見つかってしまうところからお話が始まります。貴重な食料である柿を食べられた柿主は,山伏に仕返しをするべく,山伏を様々な動物に見立てて鳴き真似をさせます。見つかりたくない山伏は柿主に言われるままに,様々な動物の鳴き真似をしますが,柿主の仕返しはエスカレートしていきます。柿を食べるために登っていた高い木の上から,山伏をとびに見立てて飛ばせてしまいます。木から落ちた山伏は柿主の仕返しを知り,強く打ち付けた腰を看病するために家に連れて帰るように命じます。柿主は山伏を背に負うふりをしてふり落として逃げ去っていくというお話です。初めてこの狂言に出会った時の子ども達の音読はたどたどしく,つまってばかりでした。そこで,この単元の最後に発表会をすること,体育館の舞台の上で発表すること,読むだけではなく動きも考えることなどを伝え,練習を始めることにしました。発表の形式は,2人1組になって3つの場面から自分達が演じたい場面を選ぶようにしました。実際の狂言のCDも聞き,独特の言い回しや間の取り方,声の強弱のつけ方なども参考にしました。また毎日練習をすることで,つまらずに読むことができるようになっていきました。そしていよいよ体育館の舞台の上で発表会をしました。体育館の後ろまで聞こえる声で発表できたグループは3つほどでした。他のグループは何とか大きな声を出そうと努力はしていますが,結果としては観客席まで声が届きませんでした。動きをつけるために色々と工夫しているグループもありましたが,やはりセリフが観客に伝わらなければ演劇にはなりません。ここまで声の大きさにこだわるのは理由があります。それは学芸会で劇をすることになっているからです。昨年度の学芸会が終わった直後から,子ども達は劇を切望していました。そこで子ども達一人一人が体育館の舞台の上でどの程度声を出すことができるのか,担任として知っておきたいと思いました。今回発表会をしたことで,子ども達の劇をしたいという強い気持ちと実際の技能には少しギャップがあることがわかりました。それは子ども達も実感したようです。しかし諦めるのではなく,ここからスタートだと思っています。学芸会まであと数ヵ月ありますから,観客に届く声が出せるようにこれからがんばればいいことを子ども達には伝えました。この単元の学習を通して,狂言のおもしろさや独特の言い回しに触れたこと,学芸会では劇をしたいというクラス全員の意思が確認できたこと,練習を積み重ねていかなければならないことがわかりました。子ども達にとってはよい経験になりました。