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最新更新日:2025/04/01 |
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京都市立塔南高等学校の閉校に際して![]() ![]() ![]() 輝かしい歴史と長い伝統を築いてまいりました本校の閉校に際しまして、御挨拶を申し上げます。 さる令和7年2月28日、第62 回目となる卒業証書授与式を挙行し、最後の卒業生となる236名の生徒たちが本校を巣立ちました。また、同日午後から開催させていただきました閉校式には、公私ご多忙な中、地域代表の皆様、塔南高校同窓会、愛校会、PTA役員の皆様をはじめ、日頃から塔南高校の教育活動を支えてくださり、御指導並びに御支援いただきました学術顧問の北川進先生や学校運営協議会の理事の皆様、本校歴代の校長先生方や旧教職員の皆様等、多くの方々にご臨席を賜り、本校の62年間の思いを胸に心暖かい式典が挙行できましたことを、深く感謝を申し上げます。 塔南高校は、昭和38年4月に洛陽・伏見両高等学校の普通科生徒を受け入れる形で、京都市南区吉祥院の校地に創設されました。校歌の歌詞にも引用されている「知性・誠実・世界の文化」の校是のもと、知性を尊び個性を伸長する教育を通して、確かな学力と誠実で心豊かな人間性を身に付け、社会で活躍・貢献できる有為な人材の育成を目指して、これまで62年間に渡り、生徒一人一人を大切にする教育活動を展開してまいりました。創設当初の高度成長期には、在籍生徒総数が1,900名を超え、生徒の学習保障と人格形成を担う市立高校として使命を果たしておりました。 平成19年4月には、全国初の教員養成専門学科「教育みらい科」を新設し、平成31年3月には、京都府内の高校で初めてとなる学校運営協議会を設置し、コミュニティ・スクールとして保護者や地域の方をはじめ企業や大学、行政機関の皆様と共に連携を深めながら、次代を担う生徒たちの豊かな学びに資する特色ある教育活動を推進し、これまでの卒業生の総数は22,699名となり、京都をはじめ全国各地において様々な分野で活躍する人材を多く輩出してまいりました。 多くの皆様に愛されてきた本校の62年間の歴史を紐解いていくと、いつの時代にあっても、どんな状況時であっても、本校にはいつも明るい生徒たちの笑顔と、その生徒たちに寄り添い、懸命に支援してきた教職員の姿、そして本校を見守り御支援・御協力してくださった卒業生や保護者、地域社会の皆様の存在ありました。そして、これまでの歴史と伝統は決して絶えることなく、いつまでも受け継がれていくものと確信をしております。 どうかいつまでも記憶に残して下さい。 昭和38年の創立以来、昭和から平成、そして令和へと輝かしい歴史と伝統を築いてきた塔南高校が京都市南区の地にあったことを。 どうかいつまでも思い出に残して下さい。 この南区の校地でその時代・時代において、塔南高校の生徒たちが学業に部活動に、そして課外活動に全力で取り組み、自己実現を目指して充実した高校生活を過ごしてきたことを。 どうか心に、そして、胸に深く刻んで下さい。 22,000名を超える卒業生の皆さんが、塔南高校の卒業生としての誇りをもって、京都をはじめ全国各地、そして世界で活躍し、様々な分野で社会に貢献されていることを。 卒業生の皆様をはじめ関係するすべての皆様の思いを胸に、我々教職員一同、塔南高校を引き継ぐ開建高校の学びの実現に向けて、一丸となって取り組み、生徒一人一人が主役となる学校づくりに邁進してまいります。そして、より良い未来を目指し、個性を活かして社会を協創する生徒を育成してまいります。 結びにあたり、62年の長きにわたり本校を支え、様々な教育活動に対しまして、御理解と御支援を賜りましたすべての皆様に、深い敬意と感謝を申し上げますとともに、塔南高校を引き継ぐ開建高校に対しても、変わらぬ御支援と御指導を賜りますことを、心よりお願い申し上げまして、挨拶とさせていただきます。 ああ塔南に光あれ!ああ塔南に希望あれ!ああ塔南に栄あれ! 62年間、誠にありがとうございました! 京都市立塔南高等学校長 尾崎 嘉彦 |
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