京都市立学校・幼稚園
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創立50周年記念行事

11月14日(水)「みやこめっせ」におきまして、塔南高校創立50周年記念行事が行われました。



式 辞

紅葉が京都を飾り素晴らしい秋晴に恵まれた、本日平成二十四年十一月十四日、京都市立塔南高等学校は記念すべき創立五十周年を迎えました。
ここ京都市勧業会館「みやこめっせ」において、門川大作京都市長様、生田義久教育長様、清水稔之指導部担当部長様、道越隆夫校長会長様、本校歴代校長先生はじめ多数のご来賓をお迎えし、本校PTA会長、愛校会会長、同窓会会長はじめ卒業生、保護者の皆様のご臨席を賜り、このように盛大なる記念式典を挙行することができますことは、本校にとりましてこの上ない喜びであります。ご列席の皆様方に心より感謝申し上げます。
 本校は昭和三十八年に創設されました。当時は、高度成長期の真っただ中の活気あふれる時代で、翌年には、東京オリンピックが開催され、東海道新幹線が開通するなど画期的な出来事が続きました。このような時期に、おおいなる志と希望をもった生徒たちが新しい学び舎に集い、建学の精神「知性」「誠実」「世界の文化」を掲げて塔南高校が誕生いたしました。その後、校地の拡大、校舎の増設、施設の整備などが着々と進められ、今の発展した学校の姿に至りました。そして、卒業生数は二万名近くを数え、世界に名を馳せ活躍する人材も多く輩出いたしました。創立五十周年にあたり、塔南高校の礎を築き、学校の発展にご尽力賜りました京都市ならびに京都市教育委員会、歴代の校長先生はじめ関係の皆様に対しまして、ここに改めて御礼を申し上げます。
 さて、「教育」には変えてはならないもの守り続けていかなければならないものと、時代のニーズに応えて柔軟に変化させていかなければならないものがあります。
 われわれにとって変えてはならないもの守り続けていかなければならないものは、「誠実であり知性あふれ世界文化の発展に寄与する立派な人材を育成する」という本校建学の精神であります。この半世紀の間、世界そして日本は激しい変動の中にありました。しかし、どのように社会が変化しようとも、本校建学の精神は、歴代の校長先生のもとで脈々と受け継がれ、その教育方針のもと、本校生徒は誠実で礼節を守り、教育愛に富む教員が熱心に教育活動に励み、保護者は学校の発展を切に願って支援するという本校の伝統が築き上げられ、学校は発展を続けてまいりました。
 また、歴代校長先生のリーダーシップと教職員の努力により、本校は常に先進的な取組に果敢に挑戦して、市民のニーズに応えられる質の高い教育を提供してまいりました。進路保障については教職員の熱心な指導によって常に優秀な成果を上げてきましたが、特筆されるのは平成六年、それまで積み重ねてきた指導の成果が結実し、京都府下の公立高校の中で国公立大学合格者数がトップとなる快挙を成し遂げました。このことが、それまで低迷気味であった京都の公立高校に大きなインパクトを与え、その後の公立高校の躍進のきっかけとなったのです。そして、教員の大量退職や教育に対する市民の期待・関心の高まりを受け、優秀な教員を一人でも多く養成しなければならないという喫緊の課題にこたえるべく、平成十九年度、全国に先駆けて教員養成のための専門学科「教育みらい科」を設置し、新たな教育の展望を開きました。
さらに、豊かな人間性を育むため、部活動の充実にも創立以来重点を置いて取り組んでまいりました。近年の実績では、吹奏楽部が八年連続関西大会優勝・全国マーチングバンドのステータスである全国大会一般の部トップ6に六年連続入賞、野球部が一昨年度の京都府秋季大会で初優勝・昨年度は駒月君が西武ライオンズから三位の指名を受け初めてのプロ野球選手が誕生しました。さらに弓道部と陸上部も全国大会出場を果たしており、部活動においても着々と実績を積み重ねております。
このような文武にわたる優れた教育実践により、経済界や教育界など各界をリードする優秀れた人材が多数輩出しております。
新しい学習指導要領に、いかに社会が変化しようともたくましく生きていくことのできる力、すなわち「生きる力」の育成こそが重要であると述べられていますが、本校の卒業生から、激動する社会において困難ななかにも自らの力で進路を切り拓き、世界でたくましく活躍する人材が多数輩出していることを見るとき、本校のこれまでの教育方針と教育実践が、「生きる力」を育むことであったことは間違いありません。
本校の礎を築き、五十年先百年先を見据えて進むべき道を示された初代校長の森藤吉先生の偉大さを、ここにあらためて感じる次第であります。
今後とも建学の精神をしっかりと守りつつ、時代のニーズに応えるべく先進的な取り組みに果敢にチャレンジし、塔南高校から世界にはばたき社会に貢献する立派な人材を一人でも多く育てることが私たちに与えられた使命であると心得え、これからの半世紀に向けて教職員一丸となって不断の努力をすることを誓います。
結びにあたり、京都市ならびに京都市教育委員会、PTA、愛校会、同窓会、関係の皆様、そして地元の皆様がたには、塔南高校に対しまして、どうか今後ともご理解とご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げて、本校創立五十周年記念式典の式辞といたします。


平成二十四年十一月十四日
京都市立塔南高等学校
校長   仁科 周博

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