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最新更新日:2025/09/17 |
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【27期生(1年生)】探究基礎HOP発表会![]() ![]() 探究基礎HOPでは、探究の手法を学びつつ、教員との個人面談や夏のミニ探究を通して、自分の興味関心、それをもとにした「問い」、さらには社会や学問と自分の接点、に向き合ってきました。2年生の探究基礎研究発表会とは異なり、HOP発表会では、自分が興味があるものが分からず問いがなかなか立てられなかったこと、仮説検証の見通しが甘く探究が行き詰まったこと、考察するにもデータ数が不足したことなども含め、「探究の紆余曲折」を語るというのがポイントです。 【一人の生徒の発表より】 そもそも興味がわからなかったけれど、HOPの授業で配られた新聞の記事の中で1992年の鉄道事故を報じる表現の中に「〜警笛が鳴り響いた」という表現を見つけた際、新聞という事実を伝える媒体に文学的表現が必要なのか、という問いが生まれた。「文学的」の定義を調べた上で、新聞社ごとの特徴をつかむことで各新聞社の目的や意義がわかるのでは、と思い、京都新聞、読売新聞、朝日新聞を取り上げ、同日・同内容を取り上げた記事の中の表現を比較検証した。調査対象を第一面に限ってしまったため、時事問題中心で文学的表現の使用度は低く、「新聞に文学的表現が適切か」という問いに対する答えは出なかった。新たに、各新聞社の一面に載せる記事の傾向や、その中でも文学的表現が多く見受けられる記事のジャンルは何か、など「新聞」を対象に社会科学的なアプローチでSTEP以降のゼミ活動を進めたいと思うようになった。 自分だけではなかなか掘り起こせない自分の興味関心の所在も、授業を通して考えたり、同じ学年の仲間と活動することを通して向き合えたりするのだろうと、十人十色の発表を聞いていて感じます。明日は最終日。5,6組の発表です。 【校長室から】目標と目的、手段と目的
気温38度の酷暑。それを上回る熱気を帯びた、8月末の文化祭。
残暑というには眩しすぎる陽光が校舎を包み、講堂に、廊下に、教室に、アトリウムに、熱気が漂っていた。 講堂では1、2年生が懸命に演じる舞台劇の声が響き渡り、アトリウムでは3年生が渾身のパフォーマンスを披露する。文化系部活動の展示や研究発表、有志による模擬店、生徒会執行部が施した校内装飾。その一つひとつが、この一日のために積み重ねられてきた日々を物語っていた。 時間を積み重ねたのは、主役の生徒たちだけではない。PTA・保護者の方々、地域の人々、卒業生、教職員…。そして二十年もの間、毎朝の開錠と毎晩の施錠を欠かさず続けてきた警備用務員のYさん。 この日がYさんにとって、最後の勤務日であった。閉会式での800人からの「ありがとう」は、万感の想いを込めて、一度だけ。拍手と感謝に包まれたその瞬間に、彼の静かな歩みが、この学校の歴史の一部を確実に刻んできたことを誰もが理解した。 Yさんは、最も目立たぬところで、最も確実に、しかも根底から、学校を支えてくださった。草葉の陰から二十年間、ずっと高校生の活動を見守り続けた。そんな存在に感謝の気持ちを伝える感性があるということ。それは、この日に残念ながら欠席していたクラスメイトや、その他、輝ける場面で表舞台に登場する機会がなかった大切な存在に、「ありがとう、また一緒に前に進んでいこう」との想いを表現した一場面であったと確信する。 文化祭で金賞を取ることは、確かに一つの大きな目標であるのかもしれない。しかし、それは果たして、「目標」か「目的」か。目標と目的を取り違えると、時に人の努力は思いも寄らないものへと変質する。自らの、自分たちのために懸命に取り組むこと。それは間違いなく尊い活動である。自己への有形の賞や称賛は、明日への原動力となる。だが、自己への有形の報いが、とどのつまりの「目的」なのであろうか。 世界のあらゆる叡智は、こう言う。「人のパフォーマンスが最大化されるのは、他者のために、無形の価値を求めて動くときである」と。 体育祭を一ヵ月後に控えている。学校行事でもう一度熱くなろう。年度は後半に向かい、1、2年生は、それぞれまとめの時期に突入する。3年生はその先に受験が控える。大学入試では孤独な闘いに立ち向かうことになるが、そのチャレンジは個人のものに留まらぬ。学年全体が一つになり、学校全体が「チーム堀川」として受験に立ち向かう。そこで求められるのは、短期的な目標を超えた、「目的」の意識であろう。何のために学び、何のために受験に向かうのか。何のために進学し、何のために学び続けるのか。あるいは一体、何のために私たちは生きていくのか。 変化を恐れてはならない。だが、変化することそのものが目的にすり替わってはならない。あるいは、変化することへの恐れが強すぎる時、変化しないこと自体が目的化する。「動機善なりや、私心なかりしか。」動機が私心である時に、手段は目的化するように思う。文化祭の余韻の中で、こうした根源的な問いが静かに立ち上がる。 学校で学ぶことの本質は何か。短期的な目標を達成する経験は極めて重要だ。しかし、それだけが学校という装置が持つ、本源的な目的ではない。究極の目的とは、自分自身の利益や成果を超えたところにある。他者を思い、公に想いを馳せること。その先にある「恩返し」や「恩送り」こそが、人が学び続ける理由であり、未来に手を伸ばす力になるのではないか。 文化祭の余韻が薄れていく。日常を取り戻した教室、笑い声の残響。それらすべてが、あっという間に過ぎ去っていくようでいて、確かに心の奥に刻まれていく。生徒も、私たち教師も、そして長年校舎を守ってきた警備用務員のY氏も、時間をともにした証人である。 現代社会において、あらゆる場面で「手段と目的の逆転」が生じていると感じる。そんな時代に、私たちは学校を舞台として生活を続ける。文化祭の記憶が問いかける。 ―目標と目的の達成に向かうことができたか。あるいは手段と目的とを、取り違えることなくやり切っただろうか。 ―変化そのものを目的にしていないか。あるいは、変化しないことそのものが最大の目的と化していないだろうか。 ―自己のみならず他者の利益へと、その活動・その取組は、広がりがあるだろうか。 文化祭は一つの通過点である。ここで生まれた経験や問いが、未来への歩みを形づくる。 帰って来た日常の中で問い続けよう。目標と目的とは。手段と目的とは。 船越 康平 ![]() ![]() 26期生探究基礎研究発表会![]() ![]() ![]() 探究の「型」を学ぶ期間として、探究活動の進め方や、情報収集の方法、論文の形式や書き方、ポスター発表の方法や聞き手はどうすべきかなどを学ぶ1年生前期HOP。 探究の「術」を学ぶ期間として、約10人単位のゼミで関心のある分野について課題解決のために必要な知識や技能を習得し、2年生からの個人探究活動に備える1年生後期STEP。 それを経て、2年生前期JUMPで個人で探究活動を行なってきました。できる限り先行研究を調べ、実験や調査を行ない、もし計画通りいかなければ、再度計画を練り直し、PDCAを回します。 探究基礎研究発表会は、JUMPの個人探究の中間報告の位置づけであり、ポスター形式での個人発表を行います。今年度は、創立20周年の堀川高校本能館で実施させていただきました。保護者のみなさまや全国の教育関係者の方々に多数ご来場いただき、各自の研究成果に対してさまざまな質問や意見を出していただきました。 HOP発表会を控えた1年生も約2時間、先輩の様々な発表を見て回ったり、生徒によっては勇気を出して質問したりしていました。さらに、模擬試験を午後に控えた3年生も大勢が任意参加で後輩の研究発表を聞くために本能館に顔を出し、鋭い質問をしてくれていました。これらの聴衆との「対話」を通して、生徒たちは自らの探究を再度振り返り、改善・深化させる視点を得られたものと思います。この「気づき」もとに、再度自分の研究を振り返り、それぞれが最終論文の完成を目指します。 発表会実施に向け、人前での発表が苦手な生徒、質問をしてもらえるか不安に感じていた生徒、紆余曲折の探究過程に自信を持てずとても緊張していた生徒、様々な生徒がいましたが、閉会式では全参加者が合計4回のポスターセッションを終え、充実感に満ちた顔をしていました。学年主任は思いが込み上げる様子で、今後の活動へのさらなる発展を訴えかけ、1年間26期生の探究基礎活動を先導してきた探究基礎委員長は、一言でまとまるはずのない溢れる思いを、熱く熱く語りかけていました。 パネルの片づけ・搬出等を済ませたのち、各ゼミでは振り返りの会が行われました。この行事を一つの節目とした学びを、全校生徒・教員で全国の探究活動の前進に活かしていきたいと強く思っています。 【応援をお願いします!】政策甲子園・Line投票実施中!
8月に国会議事堂での決勝戦に臨んだ生徒たち。現在、最優秀賞を決める国民投票が行われており、生徒たちは、自身の政策を様々な人たちにアピールし、投票をお願いしています。
学校内でも3学年の各クラスを訪問し、投票を呼び掛けることはもちろん、自身の政策や社会に対する課題意識を説明するとともに、様々なコンテストに挑戦する愉しさを紹介し、特に「政策甲子園」については、1年生の後輩たちに、内容を見てもらい、ぜひ、来年挑戦を!と呼び掛けていました。 このリンクより、国民投票ができるサイトを閲覧できます。また、以下の二次元バーコードよりLine登録を行うこともできます。他校の取組も中々に素晴らしいものばかりですが、ぜひ、堀川高校チーム「燈」の「若者の声を未来へつなぐ『ミライハブ』構想」を見ていただき、投票をお願いします! ![]() ![]() ![]() 【授業の様子です】災害用マンホールトイレを体験しました。
2年生地学基礎の授業で防災教育の一環として「中京区防災フィールドワーク」を実施しました。中京区役所地域力推進室より、地域防災係長の小林様、葛西様をお招きして、中京区で想定されている災害の内容や、行政が行っている災害対応や地域の自主防災会との連携、啓発活動などについて講義していただきました。
堀川高校は水害発生時の指定緊急避難場所に指定されており、校地内に5基の災害用マンホールトイレが設置されています。今回、学校のマンホールトイレの蓋を開け、便座やテントを組み立て方や使い方を体験しました。 授業後に生徒から、「万が一災害が起こった際は今回の知識を生かしたい」、「行政が科学を根拠に判断を下す責任を果たしていることが分かり、行政の視点で防災ついて考える貴重な体験になった」、「助けられる側から助ける側に回れるようになれると思う」などの声が聞かれました。 ![]() ![]() ![]() 穂のアルバム委員会![]() ![]() ![]() 夏休み前の委員会では、このアルバムの表紙を飾る「穂」の題字を決定しました。25期生から7人の生徒が、題字の候補を書いてくれました。書いてくれた生徒たちは、それぞれの想いを込めて、心静かに集中して時間をかけ、作成してくれたようです。 「穂」の命名者である前校長の「大地のめぐみ。みずみずしくはずみ、やわらかくゆれて。」という言葉を受け、努めてきた堀川高校での2年半を、稲穂のまっすぐさと温かさを、楷書と行書を混ぜて書いたり、本来は細い稲穂の茎が堀川高校の生活で朋と高め合って逞しくなった様子を太いのぎへんで表現したり、出会った人たちの優しさを丸みや躍動感を持たせる筆遣いで表現した生徒がいます。 25期生の特徴を「力強さ」だととらえ、良い意味での「殺気と狂気」を黒々としたのぎへんで表現し、「垂れた稲穂は謙虚さの象徴」だとした前校長の想いに重ねて「恵」の部分をあえてしならせて描いた生徒もいます。 堀川高校生にとって、学年の一字は、成長過程において常に寄り添う言葉であり、高い目標であり、3年間を費やしてその意味を噛みしめ実現していく大切な一字になっている様子がうかがえました。 文化祭も終え、進路実現にむけて一層身を引き締めて向かう本日9月10日に、アルバム委員会を通じて学年全体に題字の決定の報告がなされました。 今回決定した題字を表紙として、どのような内容で唯一無二の25期生のアルバムが出来上がるのか、3月の完成が楽しみです。 【26期生】探究基礎研究発表会に向けて、ゼミ長会を開催!
いよいよ、探究基礎研究発表会を12日(金)に控えた本日昼休み、26期生探究基礎「JUMP」の火曜・水曜・木曜各ゼミのゼミ長が一堂に集まり、探究基礎委員会の主導で「ゼミ長会」を開催しました。
初めに探究基礎委員会の委員長2名(普通科・探究科)より、ここまでの活動への感謝と、研究発表会、ひいては、最終論文提出までの改めての依頼がありました。続いて進行を担当する探究基礎委員の生徒から、本番に向けての注意事項確認。探究基礎委員会として様々な会議や授業、交流会等を重ねてきた2年生たち。落ち着いた、丁寧な言葉で挨拶や情報共有がなされていきます。 その後、学年主任片山先生と、研究部長飯島先生よりゼミ長への激励の言葉がありました。改めて、探究基礎研究発表会は「中間発表会」であることの確認。たくさん受けるはずの批判的な質問をしっかり受けとり、最終論文に活かすこと。そして、発表会終了後の「振り返りの会」の重要性を再度押さえながら、ゼミ長一人ひとりに、より良い時間となるよう、準備をしてほしい、という期待を込めた言葉もありました。 全案件が終了し解散という所で、進行を担当していた委員から「発表会、頑張りましょう!よろしくお願いします!」の一言。「すべては君の『知りたい』から始まる」で堀川に集った「泉」の26期生諸君の集大成となる1日。期待しています! ![]() ![]() ![]() 【茶道部・邦楽部・英語部】「お茶でつながる国際交流〜国際茶会〜」に取り組みました!
京都府文化政策室の「きょうとまるごとお茶の博覧会」が主催する、万博参加国の方々を学校へお招きして国際交流をする「お茶でつながる国際交流〜国際茶会〜」が、いよいよ9月8日(月)の放課後に実施されました。お客様はアラブ首長国連邦のマングローブ林の研究者で、現在京都大学博士課程在学中のZahra Salmanさんです。お迎えする本校では、茶道部が中心となり、邦楽部と英語部の協力を得て準備を進めました。
9月に入っても連日35度の酷暑が続いていますが、茶道の季節は旧暦での伝統的な年中行事に従い、もう「秋」です。名月や9月9日の重陽の節句などの季節感を取入れ、先日元茶道部主顧問であった教員に寄贈していただいた真新しい掛け軸「法爾自然(あるがままに、を表現した仏教用語)」をテーマに、このお茶会に向けて制作・絵付けした茶杓とお茶碗を取合せました。 Zahra Salmanさんが到着されると、まず邦楽部の「千本桜」を、手拍子をしながら楽しんでいただきました。ついで和室に席入りしていただき、床の間を拝見してお菓子を味わっていただきました。この日のお菓子は「着せ綿」という銘がついたとてもきれいなもので、喜んでくださいました。いよいよ茶道部部長によるお点前が始まりましたが、お客様が作法を理解しやすいようにと、茶道部副部長が右隣に座って身振り手振りを交えて説明し、左隣には綿密な準備をして備えた英語部員が座って滑らかに英語で通訳したため、席中での会話も弾んでいたようです。 お茶会終了後は、互いの国の文化の紹介で交流しました。Zahra Salmanさんのマングローブ研究やアラブ首長国連邦の気候や自然、食文化や衣服の紹介など、クイズを交えて興味深い内容が盛りだくさんでした。本校からは、この日で部活動を引退する3年生の茶道部部長が、茶道という「型」を学び深めていくことが、探究心や想像力を育むという実感を3年間で得たことや、後輩へのメッセージを伝えました。 すばらしい交流の場を与えていただき、茶道部も国際的な視野をもって活動していきたいという新たな目標を得ました。 ![]() ![]() ![]() 2025年台北国際青少年科学フォーラム キックオフ!![]() 本フォーラムは、アジア各国の優秀な高校生同士が科学を通じて交流し、学術的な対話を深めることを目的とした本格的なもので、国際舞台での学びの契機とするものです。 本校からは、自然科学部の地学研究の天文班(26期生平田さん、西村さん)が、昨年から引き続き研究を進めている「自作の電波望遠鏡で銀河系の概形を平面的・立体的に考察する」をテーマに英語でプレゼンテーションを行います。27期生のホアンさんも二人のバックアップとして参加します。 ノーベル賞受賞者や国際的な科学分野のリーダーたちと直接交流できる貴重な機会であるだけでなく、アジアの高校生同士で分科会ディスカッション・科学実験セッションを行ったり、現地校高校生と台北市内文化体験ツアーをしたり、学術施設・博物館見学・フェアウェルディナーなど、大人の学会さながらの内容となっています。 11月の開催に向けて、自身の研究を英語で発表し、質疑応答もスムーズに行えるよう着実に準備をしていきましょう。取組を通して、視野を広げ、科学への関心と理解を深め、自立する18歳に向けての成長を期待します。 【27期生】第1回付添団会議を開催しました。
7月に生徒全員の研修先が決定した「灯」の27期生宿泊研修。夏休みが明け、宿泊研修委員長・副委員長、各コースのコース長、そして付添教員の紹介があり、いよいよ、コースの内容検討に入っていきます。
生徒委員会が中心となり創りあげていくために、何より、生徒一人ひとりが「ひとりで行ってひとりで帰る」宿泊研修を実施するために、本日、付添団教員全員と、お世話になる旅行社の皆さんが集合して「付添団会議」を開催しました。 生徒たちの主体的な活動を支え、伴走する上での注意事項や約束事等を、顔を合わせて丁寧に確認しました。型に捕らわれることなく、自由な発想で学年としてのテーマ「一灯照隅」や目標達成に向けたダイナミックな研修内容の検討を期待します。 ![]() |
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