京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/01
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洛陽工業高等学校は、平成29年度末をもって閉校し、 創立132年の歴史と伝統を京都工学院高等学校へ引き継ぎます。

Our motto is "Challenge" and "Breakthrough”.

始業式でindustryとindustoriousについて一緒に考えました。本校は、日本一品質保証に厳密な高校であり、こと就職希望を支援するキャリア教育において出口の顧客との信頼性を心より大切にしております。我が国はいいモノをつくって売らないと食べていけない国です。額に汗し働き、何をつくるか、いかにつくるかに夢と志を持つ人が多くないとやっていけません。我が国の現状は、豊かさが人々から原点を奪っている面もあります。工業のココロは勤勉である、その基本を人材として本校から発信したいと改めて宣言したいと思います。
本校のカリキュラムには、「つくる」には形のないことをデザインする「創る」も想定しております。いきなり創造を学べるものではありません。答えを見つけるのではなく、「学び方」「発想の仕方」「課題の立て方」を身に付けさせるよう心がけております。
ものづくりに関する課題を見つけて、分析し、目標を立て、チーム、グループで挑戦し、失敗と向き合い、創造にむけ限界を突破していく。答えは一つでないかもしれないし、今までの知識の枠組みだけでは見つけられなかったのものを挑戦と失敗を繰り返しながらつくり上げ、その発表や評価を通して進化した自分と出会う、このような「ゼミ」と教員と生徒の共同プロジェクトが本校にはあります。
本校は「社会から求められる自立した18歳」の育成を目指しています。自立した高校生を教養教育とものづくりを通して育成する。自立するとは自分の存在を余人をもって代えがたいものに高めること。そんな卒業後の姿を目指しています。
いよいよ明日から就職試験本番です。ひとりひとりのチャレンジですが、団体戦で行きますよ。現代の我が国で、18歳で一人前に給料をもらい、組織の一員になることの重みとプレッシャーに耐えながら頑張れ、フレー、フレー洛陽工業高校生!
We are the industorious Rakuyos.
Our motto is "Challenge" and "Breakthrough”.


創造技術科一括募集について

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これまで様々な方から、「なぜ学科別の募集をやめたの?」「創造技術科とは?」「一学科募集とは?」「洛陽が目指す教育とそれを実現するシステムとは?」について質問を受けました。これらの質問は、5年前に着手した工業教育改革以来、一貫して説明してまいりましたが、変化する社会と向き合うという観点も含め、改めて校長として改革の決意としてお伝えいたします。なお「京都市立工業高校のあり方に関する検討プロジェクト」のまとめとも無関係ではありません。こちらのまとめについては公開されておりますので、以下をご参照ください。(http://www.city.kyoto.lg.jp/kyoiku/page/0000086...
●従来、私たちは専門性をすごく大切に考えてきました。ものづくりの世界では、機械、電気、電子、建築、土木、工業化学、染織など、時代の変化とともに深化、細分化され、それを究めることに価値をおいてきました。
●伝統的な日本の工業高校または併設の工業科は、専門指向型であり、専門分野や学科間・コース間の壁があつく、隣接分野への視野を広げる努力は軽視されてきました。
●これに対して、日本の公立工業高校として最も伝統のある本校が、核となる専門分野を持ちながら、それを越えた裾野の広い教育・研究を行うことを目的として改革したのが現在の創造技術科です。
●なぜ今日、「裾野の広い教育・研究」が必要なのでしょうか。現代の高度な科学・技術の発展は、個別の研究・開発の細分化をうながす一方、これまでの個別の研究・開発の枠組みではとらえきれない科学・技術上の問題を生み出すと同時にそれが社会的課題にまで発展しました。例えば、環境汚染や生態系破壊の問題です。これらの問題には、科学・技術上の様々な専門分野が複雑に絡み合って問題群となっているだけでなく、法律的、政治的、文化的な様々なレベルでの要因も複雑に絡みあっていて、その解決は容易ではありません。このような複雑・多岐にわたる問題や課題に応えるには、各専門分野の協力による幅広い教育・研究が必要です。他人事ではありません。
●洛陽工業高校では、創造技術科として改革して以来、電気、電子、機械とそれらに伝統産業、化学の基礎を融合した最先端の京都のものづくりについてさまざまな課題とテーマについて、総合的・融合的な研究がなされています。そして、さらに「伝える技術」も身につけ、これらの分野において既に幾多の成果があげられ、有為な人材を社会に送り出しています。
●以上のことは、専門性を究めることを否定するものではありません。専門性について私たちは、今の社会では「視野が狭くなる恐れがある」と考え、専門と専門の間の「すきま」や「接点」「交わり」についてやってみる価値もある、技術についてニッチを開拓しようと考えました。
●専門性を少し犠牲にして、「幅広い」「他分野への挑戦」に取り組み、一言で言うと教養ある人を育てたい。もっと柔らかく言うと、下半身を強化させたい。これまでは異なる分野と考えられてきた領域の、「ものの見方・考え方」が理解でき、いろんな人と「協働」「共汗」できる人。少なくとも、異分野のアウトラインを理解して位置付ける力を身につけてほしいと考えています。
●特定の分野の力を伸ばしていないと就職に不利だと思う人がいます。しかし、企業側から求めるものが変化してきている現実があります。
●経済産業省の「社会人基礎力」もまさにそうです。Action(前に踏み出す力)、thinking(考え抜く力)、teamwork(チームで働く力)をこれからの社会は求めています。いわば就職のための3つの力です。
●本校では、進路希望が就職であれ、進学であれ、18歳で自立することを目指します。
●異なった専門分野との総合の楽しさを実感する取組に挑戦します。「総合」は今すぐ役立つ力をつけるのではありません。ただし、今すぐ役立つ力はすぐに滅びていきます。大切だと思うのは「新しく生まれ変われる力」ではないかと考えました。それが「創造技術」に込めた思いです。だから、「挑戦する」「突破する」ことが大切です。それがないと従順であることしか売りがなくなります。それもないと勝手気ままな糸の切れた凧となります。
●融合の楽しさは異なる専門分野との「関連付け」です。そもそも文系、理系は大学受験の便宜上のものです。電気でも機械でも他分野に関連付けられています。このことは本校の「課題研究」で実感できるはずです。融合分野で活躍するには2倍(専門性+教養)勉強しなければなりません。
●したがって、中学校までの学習の成果が不十分であっては困ります。ただし、中学校での学習の成果が高かったからと言って、希望の進路が保障されることはありません。高校での学習に社会性や志を持ってほしいと思っています。
●今までのものづくりで利用してきた資源やエネルギーは10〜20年後にはなくなると言われています。私たちはこの事実に対して無責任であったり、他人事であったりすべきではありません。その頃になるときっと新しい技術が発明・開発されて・・・と根拠ない期待を持つことは問題の先送りでしかありません。このような未来を挑戦するチャンスと思える技術者、研究者、経営者を目指しませんか。そんな志のある人を本校は求めています。

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京都市立洛陽工業高等学校
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