京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/01
本日:count up2
昨日:14
総数:429690
文字: 大きく | 小さく | 標準 配色: 通常 | 白地 | 黒地
ハートフルマーク
洛陽工業高等学校は、平成29年度末をもって閉校し、 創立132年の歴史と伝統を京都工学院高等学校へ引き継ぎます。

学ぶことと働くこと(外部講師招聘事業で感動したこと)

1月14日(木)午後、商工会議所(産業教育振興会)とのコラボで京セラ株式会社ソーラーエネルギー事業本部の中村典男様より本校3年生にテクノロジー・コンベンション形式の授業をしていただいたことは2つ前の記事でお知らせいたしました。
この授業を観察していて気付いた点を、本校の課題に引き寄せてご報告させていただこうと思います。
○中村様の授業構想の基本は小中学校でも実施されているパネルやパネルを使ったモノを題材にエネルギーをめぐる現状と問題の背景を考えさせ、自分に何ができるかを問うことであったと思います。
○技術のなかみを専門的に講義してもらえると思っていた生徒は「空振り」感を持っていたはずです。
○生徒がした質問の中で「新入社員にのぞむこと」に対するお答えが光っていました。すなわち、「入社した状態では役に立たない」「給料分働くには、入ってから勉強しないとダメ」「ただし、思いは必ず実現する」。
生徒の拙い質問に本気で答えていただいて、私は非常に幸せな気分になりました。失敗を恐れず挑戦し、失敗から学ぶ、と普段から繰り返しておりますが、「自分が何ができるのか」「自分がやりたいことは何なのだ」、この問いの存在に気づくことの大切さを教えていただきました。「内定」、「合格」がゴールではなく、ここから勉強が始まるんだという考えないといけません。
中学生の皆さんについても、高校入試も同様だと思います。「洛陽に入って何ができるか」合格を勝ち取ったら是非すぐに考える癖をつけてください。

虎だ!虎だ!お前は虎になるんだっ!!

在校生諸君は知らないと思います。年頭に当たって、干支にちなんで思いついたのがこのフレーズでした。標記のフレーズをご存じの方は、「伊達直人」、「虎の穴」、「ちびっこハウス」にも心躍る幼少時代を過ごした方と承知いたしております。今から思い返すと社会貢献も名を明かさずに実践するのが美徳とされていたと思います。
年末に工学と社会貢献についてご助言をいただく機会があって、環境やエネルギーといった世界的社会貢献の志と感性を高校時代に身につける仕掛けづくりについて教えていただきました。17.18歳への期待として「よく考えること」、つまり、自分のやりたいことが見つからなくても焦るな、でも考え続けること。考えるのは、”How(どうやるか)?”よりもまず”What””Why”を追究すべきである、ということ。考えていないと、他人のいいなりになったり、言葉や数字だけでお茶を濁す癖がついてしまう、ということ。考えていると、多少は洞察力(先読み)が身につき、習い性となる、ということについてナノやシリコンカーバイドを教材にご教示頂きました。つまり高校はそれが普通科であれ工業科であれ、「自分で考える癖を付けさせる」仕掛けが求められている、ということです。私は、本校こそ、ものづくりの課題から「自分で考えさせる癖をつける」最適の場にできればと思っております。
バンクーバー五輪のフィギアスケートの女子が注目されていることはみなさんご存じと思います。その人が生涯にわたって何ができるかを考えたとき、落選した中野友加里さんに注目してしまいます。彼女の人間性については全く知りませんが、出場される3人の方より豊かな人間性を発揮される挑戦を知りたいと思いました。メダル1個で生涯の生活が保障される国もあると聞いております。犠牲にしたものに対しての対価は成果に基づいて支払われることは当然とも思います。しかし、失敗したからと言って終わりではスポーツを通して何を身につけるか自体が問われます。
実は私もスポーツ、とりわけ高校での部活を通して今頃になって身に付いたこともあります。それは自分の失敗の原因について多面的、多角的に見る、そんな材料が思い起こせば山のようにある、ということです。元旦は母校の「初蹴り会」と世代を超えた同じグランドでボールを蹴ったいろんな世界で頑張っているハイブリッドな方々と交流して元気をいただこうと思っております。
みなさん、よいお年を!

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
京都市立洛陽工業高等学校
〒612-0884
京都市伏見区深草西出山町23
TEL:075-646-1515
FAX:075-646-1516
E-mail: rakuyo@edu.city.kyoto.jp