京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/05/20
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学校教育目標 ≪未来に向かってしなやかに伸び続ける≫

「2兎を追って3兎を得た」修学旅行

             =校長室だよりNo4から=
25日から始まった2泊3日の修学旅行が終わりました。1日目の「ほんなもん体験」で青島の生活をされている方々の生(なま)の生活を体験させてもらいました。海釣り、港釣り、タコ釣り、田舎(郷土)料理作り、寿司づくりなど様々な体験をさせてもらい、釣った魚に大小はあるけれど、にこやかな笑顔で住民センターに集合してきた生徒や料理作りに満足した生徒が多かったようです。住民センターではこれから泊めていたいだく各家庭の方々に感謝の気持ちをこめて「歩いていこう」を全員合唱しました。この合唱に島の方々の中には涙を流される方や「もう一度聞かせて」と申し出てこられる方がおられたと聞きました。生徒の感謝の思いが伝わったようです。宿泊させていただく各ご家庭から私たち教員に「緊急なことがない限りは訪問は遠慮してほしい」という申し出がありました。その旨を尊重し、各家庭へ様子をうかがうことはしませんでした。一夜明け、出発待ちの集合場所ではお世話になった生徒と各家庭の方々とが固まりとなって名残を惜しんでいる風景があちこちに見られました。中には涙する生徒もいました。どんな一夜を過ごしたのか私たちにはわかりませんが、この青島での体験は生徒のかけがえのない経験となって心に残ったに違いありません。
2日目は長崎市内に原爆が投下された爆心地での平和セレモニーから始まりました。このセレモニーで予定していた「大地讃頌」の合唱。向かう途中のバス内での練習ではあまり声が出ずに心配な状態でした。爆心地に着き、3年生の代表たちが作り上げた平和宣言文を植松君が代表して堂々と見事に読み上げてくれました。「どうして世界は平和にならないのだろう?」の一節は世界に向けた平和を祈る素直な思いが確実に発信されました。「大地讃頌」の合唱の前に小寺先生から「原爆で亡くなって天国におられる方々に平和への思いを届けよう」と呼びかけられました。そして全員合唱。心配は杞憂でした。爆心地に訪問されている方々がふりかえるほどの合唱でした。誰に聞いてもらうものでもない、平和への思いを込めた爆心地での合唱。こんな体験は二度とないことでしょう。合唱しつつ言葉で表せないものを感じた生徒が多くいたのではないかと思います。セレモニーのあとは資料館で学習しての班別研修。オランダ坂にある物産館が終結場所です。終結したあと、バス駐車場に向かいました。ここで16名のラグビー部員とお別れです。春体の決勝戦が明日に控えているためにラグビー部は京都に引き返さねばなりません。次の予定へバスに乗り込む生徒から、京都に引き返すラグビー部。「頑張ってこいよ」とバスから声をかける生徒。事前集会においても「頑張って」と拍手を3年生全員が送ったと聞いています。ラグビーの部員たちも急なことで今後の予定に迷惑をかけたという思いから、試合は負けられないと決心した部員もいたのではないかと思います。ラグビー部とお別れし次の行程にむかい2日目が終了しました。
3日目のメインは宿泊した八幡ロイヤルHの隣にあるスペースワールドです。このスペースワールドでみんなが楽しんでいる頃はラグビー部は決勝戦を戦っています。その戦況の連絡が何度か入ってきました。前半終了時には14−19で5点のビハインド。後半に入って逆転するも28−24の4点差。1トライでひっくり返されることもある点差。必死の洛南中の攻撃に耐える西陵中。その攻防の最中にゲーム終了のホイッスル。午後1時50分、3年生が帰路につくため出口に全員が集合を完了。今後の連絡事項を済ませたあとに、ラグビー部が優勝したことを美馬先生が報告すると、「すご〜い」の歓声と拍手が起こりました。ラグビー部と残った3年生の絆を感じた瞬間でした。
学校に向かう途中にラグビー部が学校で3年生を迎えるため待っているという情報が入りました。「それなら、ラグビー部もクラスに入って全員で解団式をやろう」ということになりました。
 解団式の前にラグビー部全員が前に出て主将の佐々木君から優勝の報告がありまた。全員が「おめでとう」。優勝を讃えました。その後解団式に入りました。2泊3日が良い体験となった修学旅行であったことが生徒代表の田原君の挨拶にありました。添乗員の方々にも生徒を代表して植松君がしっかり感謝の言葉を述べてくれました。
 今回の修学旅行では、3つのことが成果としてあったと考えています。青島での「ほんなもん体験」を含めたホームステイ、長崎での平和セレモニーで3年生は貴重な体験、経験をしたこと。その体験や経験からうまれた感じたことや考えたことが、これまでのものに積み重なって一人ひとりの「心を豊かに」してくれたにちがいないと思うのが一つです。二つ目は、ラグビー部の優勝です。修学旅行を途中で引き返しての優勝。通常は修学旅行を引き返すということは考えにくいことです。しかしその考えにくいことを決断した以上は、優勝の二文字を祈願することしかありませんでした。ラグビー部が優勝してくれることがこの事態をプラスに変えてくれる、そう考えたのです。修学旅行の道中で、「二兎を追って二兎を得たい」というタイトルでホームページにも書き込みました。その通りになったことを心から嬉しく思っています。三兎目は3年生の絆です。解団式で「87名による結団式をして、途中16名のラグビー部が抜けたけれども解団式に駆けつけてくれた。それもクラスに交じって87名全員参加による解団式ができたことを嬉しく思う」と述べたとき、「二兎を追って三兎を得た」のだと思いました。「二兎を追って三兎を得た」なんて表現は大袈裟かもしれません。しかし、思わぬことで思わぬことを得ることがあるのは事実です。そのことを表現したのです。二兎を追って三兎目が出てくることを事前に計画したりはしません。二兎追った結果が3兎を得るという結果になったというだけのことです。しかし二兎をおわない限りはそのような結果を得られる機会がないのも真理だと思うのです。
 これから3年生は一つひとつの行事が完結していきます。一日一日が中学生として終わっていきます。これからの西陵中学校での生活でさらに心豊かなものにしてほしいと願っています。学校生活の目の前にある時間、空間も修学旅行同様に心を豊かにしてくれるものです。その時間と空間をどのように過ごすかで「心の豊かさ」が決まります。このことは3年生に限ったことではありません。1、2年生もこれからの自分をどのように創っていくか、これからの経験や体験をどのように積み重ねていくのか、それが決め手となるのです。その積み重ねは決して人との比較ではありません。上級生との比較でもありません。自分自身の中での比較です。いまある自分を明日はどうのようにしたいのか。それは全ての生徒、広く言えば全ての人間に与えられた可能性でもあります。今回の修学旅行でいろいろなことを勉強させてもらいました。感謝したいと思います。

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心を豊かにした修学旅行

25日から始まった2泊3日の修学旅行がお終わりました。青島での「ほんなもん体験」長崎市内の爆心地でのセレモニー、長崎市内での班別研修と普段では経験のできないこと、体験のできないことを経験し、いろいろ感じ考えたことがこれまで生徒の心に積み重なったと思います。この積み重なりが「心が豊かにする」ことに繋がると思っています。これからの学校生活も「心がより豊かになる」ようにをめて欲しいと願う次第です。修学旅行委員のメンバーも4月から修学旅行前日まで準備と企画に大へん多忙であったと聞いています。まさに縁の下の力持ちでよくやってくれました。最後にラグビー部全員が解団式に間に合うよう参加してくれました。全員揃っての解団式になったことをたいへんに嬉しく思います。この2泊3日とそれまでの取組で3年生は確実に成長したと感じます。




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「犯人逮捕」のおしらせ

先週11日(金)に発生した「竹の里郵便局強盗事件」の犯人が12日(土)に逮捕されました。ひと安心できる状況となりました。全校生徒に犯人逮捕の旨の文書を持ち帰らせてご家庭にもお知らせする予定です。

緊急のおしらせ

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本日12時10分頃、竹の里郵便局に強盗が押し寄せ、現在逃走中という情報が本校に入っています。本校と竹の里小学校、福西小学校の3校で連絡をとりあい、児童・生徒を授業終了後、短時間で一斉下校させる予定です。一斉下校の際には教職員による引率及び地域パトロールを全員体制でおこない児童・生徒の安全確保を図ります。地域の少年補導委員会にも連絡をとりパトロール等のご協力をしていただきます。犯人逮捕の情報は14時10分の現在では学校に入っていません。犯人逮捕に至るまで、帰宅後の外出はせず、テスト前の家庭学習をしっかりするようにご家庭でご指導ください。土曜日についても外出は控えるようご指導ください。明日の土曜学習は実施しますが、参加予定の生徒については、保護者の方と十分に話しあって参加の有無を決めてください。

「人間は変わるし、変化すべき」 =積極的変化=

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             <校長室だよりNo3より>
「小学校のときから素直でなかった」という歌手であり、作詞・作曲家の井上陽水さん。おそらく40歳から60歳ぐらいの方の多くは「井上陽水」という名前を知っておられるのではないかと推察します。その井上陽水さんは、小学校時の朝礼で校長先生が「1歩ずつ前に進む努力をすれば、立派な人になれます」と話されたとき、「うそだ」とは思わないにしても、無抵抗で受け入れることは出来なかったと言います。しかし最近は校長先生の話も大事なんじゃないかと思うようになったそうです。校長先生の話を疑った当時から、大事なんじゃないかと考えるようになった今の自分を振り返り「人間は変化するし変化すべきだ」と言っています。
「人間は変化するし」と「変化すべきだ」の言葉にある2つの「変化」の言葉には意味合いが違っているように思います。「人間は変化するし」の変化に」は年齢を重ねて風貌が変わること、社会的責任を背負ったり経験を積むにつれて人生観などが自然と変わることなどを指し、「人間は変化すべき」の変化には、強制の意図があって自分自身を意図的に変化させることを述べています。この変化は「成長」という言葉に置き換えて良いのではなかいと思います。ここでの「成長」は自然発達のことではなくて物事の考え方や捉え方、感じ方を何かをきっかけにして積極的に変える意味合いがあります。この変化いのきっかけを自分自身で意識して積極的につくって成長を遂げることを「変化すべき」という表現で述べているのではないかと思います。井上陽水さん自身は歌手でもあり作詞・作曲家でもあるので作詞・作曲をとおしてこれまでとは全く違う歌を意識してつくることで自分の変化を作り出すことを考えておられるそうです。では私たちはその積極的な変化をどのように捉え、どのように行動にうつせばよいのでしょうか。
以前に(4月の2,3年生だけでの集会)出来ないことが出来るようになることが変化であると述べたことを覚えているでしょうか。やろうとして出来ないことだけではなく、手つかずで出来ていないことも含めて、出来るようになることが積極的な変化です。
さて、新学期が始まって1ヶ月が過ぎました。1ヶ月前の4月当初に考えていた目標や夢を今は横に置いてしまって、忘れかけてはいないでしょうか。自分自身を「変化すべき」存在、積極的に変化させる対象として捉えて日常の中で変化、成長できるように奮闘しているでしょうか。連休が終わり、普段の生活に戻りました。「初心忘れず」に積極的変化に努力してほしいと思います。

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