最新更新日:2024/06/01 | |
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古典的だが科学的でもある
テスト1週間前になりました。部活動が今日から1週間休止になります。この1週間前は集中して勉強してほしいといつもながらと思います。あの短距走の王者であるウサイン・ボルトも「陸上に近道はない。ただひたすらに走りこむのみだ」と述べているように、勉強にも近道はありません。しかし王道と思われる道は存在します。その道は3つ。その一つは「目を使う」こと。もう一つは「口を使う」こと。最後の一つは「手を使う」ことです。目と口は学習内容を脳に入力する方法です。目からの入力は視神経から脳に繋がっていきます。口からの入力とは、口で言語化された言葉が耳の神経を経て脳に繋がります。つまり脳につながる経路が目と口での学習では異なるので、その2つの経路を使うと学習が強化されるのです。最後の手を使うは、学習した内容を出力することを意味します。つまる文字化すること。書いて覚えたり、まとめたりすることです。学習は入力と出力がセットにならないと意味がありません。目と口を経て入力した学習内容を手を使う文字化で脳から出力することではじめて学習したことになるのです。この学習は古典的ですが、脳の機能からみると科学的でもあります。実行してみてください。テスト時間割は画像の通りです。
不言実行と有言実行
かっては「不言実行」という言葉を良く耳にしましたが、最近は「有言実行」という言葉の方を多く耳にします。「不言実行」とは何も言わず、黙って実行すること。言わば、あれこれ言わず黙ってやるべきことを実行にうつすことです。「不言実行」型の人は手先の感覚を巧みに使う職人気質の人が多く、周囲からその仕事ぶりに信頼や信用をされています。「有言実行」は不言実行もじった言葉で、口に出したことに責任をもって成し遂げるという意味なのだろうと思います。例えば政権公約をアピールする政治家や売り上げのノルマを掲げる実業家など有言実行型の部類ではないでしょうか。有言実行型の人は、言葉を口に出した言葉に責任を負うことから責任感が強い人でなければなりません。その意味において今回の生徒会選挙で選ばれた人は公開演説をしたわけですから「有言実行」型になります。次回の改選までしっかりと「有言実行」で責任を果たしてほしいと思います。
「育て、鍛え、育む」
「家庭では育て、学校では磨き、地域・企業では磨く」とあります。これはある教育誌の見出しです。家庭では子ども中心になりがちです。それで良いのではないかと思います。これから生きる若い命に光、水を与えて育てることは欠かせません。十分に育ってほしいと親は願うものです。その家庭で育った子供が集まるところが学校です。一人ひとりの子どもはそれぞれの家庭の価値観や考え方を受容しています。それぞれの家庭の個性をもった多くの子ども達が学校に集まってくるのです。多くの子どもが集まる学校の果たす役割は子どもの受容した「違い」を繋ぐところにあります。言えば、社会のルールや世間の価値観を有する社会性や人と連帯して行動しようとする協調性を育てることです。これは本来、家庭だけでは育みにくいものです。そして道徳や倫理観という人としての共通性を育てるのも学校の役割です。企業では「報・連・相」が欠かせないと言われています。一人で考え行動することは当然ですが、チームとして働くことが多い企業では仲間や上司と報告・連絡・相談といったコミュニケーションをとりながら仕事を完結していきます。その毎日の繰り返しで企業人が育まれていきます。このコミュニケーションの基盤が社会性、協調性、共通性です。家庭と社会との架け橋になる学校に対して、社会性や協調性、共通性をしっかりと育成することを「鍛える」という表現で述べられているのではないかと思います。
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