最新更新日:2024/05/30 | |
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岡崎の地
以前,岡崎の地域について,生徒に六勝寺(りくしょうじ)の中の一つ法勝寺の塔の話をした。東寺の塔が54.8mで現在の日本の塔の中で一番高い塔なのであるが,この法勝寺の塔は,81,0mもあったという。しかも五重の塔ではなく,八角九重塔であった。その基礎が京都市動物園から見つかった。
法勝寺は,1077年に白河天皇が建立した寺で,東大寺の大仏殿に次ぐ大きさであったと言われている。塔は巨大建築ゆえ,避雷針もなく,何度も落雷に合い,再建されたが、1342年に焼失したのを最後に,そのまま衰退してしまったという。基壇部は戦後まで残っていたが,進駐軍によって取り除かれて,正確な位置がわからなくなっていたという。 今は,そんな巨大建物がなかったかのような静かなたたずまいの中にあるが,いつも言うことだが,岡崎は,日本の中心地である。その後も東山文化を生み,京都の近代化を進め,文化ゾーンとなり,そんな中でわたしたちが生活していることを知って欲しい。この地域のことを知ること自体が,世界に通じる文化を知ることになると思う。 |
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