京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/26
本日:count up18
昨日:107
総数:412295
文字: 大きく | 小さく | 標準 配色: 通常 | 白地 | 黒地
ハートフルマーク
『自由』『自律』『友愛』

教職員異動のお知らせ


今年度、下記の教職員の方々が異動されることになりましたので、お知らせします。



西村 弘滋          権藤 信雄
坂 洋兵           中田 晶夫          
藤田 能久          田中 惠子
佐野 容子          塚田 多恵子
笹原 まき          眞下 奈那子
原田 和紀
   (敬称略)

なお、離任式は3月31日午前9時から本校で行います。

責務

画像1
 なたね梅雨というのであろうか,ここ数日長雨が続いている。朝から離任される教職員の辞令を渡し,それぞれの労をねぎらった。それぞれの年限は違うが,それぞれ岡崎中学校では,持てる力を発揮してもらい,感謝の限りである。
 最近,自分も新採の時があったなと思うことが多い。なぜそんなことを思うかというと,こうした異動の時期になると,いろいろな年代の,いろいろな経験の方々が動くが,だれしも新採の時があって,自分のことだが,何も分からず,何もできずに随分迷惑をかけ,そして,育ててもらったなと思うからである。即戦力とか,いろいろな言葉が飛び交うが,ある意味,岡崎中学校で育てていこうとすることが大切であるように思う。出られる方には,大いに岡崎中学校で学んだことを次の職場で発揮してもらうことを何よりも望むものであるし,来られる方には,今までの経験を活かして,岡崎中学校の活性化に寄与してもらい,大いに育ってもらえればと願う。
 ところで,悪しき平等というには及ばないかもしれないが,よく教科で,ノートを集めて点検されている。とりわけ,テストの終了日にノート提出とかがよく目につく。提出時間厳守とか,何やらいいながら集めている。何のためにノートを集めるのだろうかとか思うことがあり,尋ねたことがある。そしたら,しっかりと書けているかとか,丁寧にノートをとっているかとかいう話であった。同時期に集めなければ,評価をするのに平等でないといわんばかりであった。わたしは同じ時期に集める必要などないといった。そもそも丁寧に点検することが大切であり,わかりやすいというか,どんなノートにすればいいかを指導するもので,また,皆に紹介できるいい例があれば,コピーをして皆に示してやるなど,ノートをとるということの具体を示すことが大切だからである。だから,毎日,1班ずつ集めて,丁寧に見てやることの方が大切である話したことがある。
 一人一人を大切に,背景にまで迫ってとよく言われる。おまじないではない。合い言葉ではない。そのことをノート集めに照らし合わせると,どうすることが一人一人を大切にすることであり,背景にまで迫ることなのかを,指導者自身がしってかりと考えなければならない。忙しさの中に,自分のこの部分がそれをやっているんだという信念をもってもらうことも大切かなとも思う。すべて,管理職の責務である。新しい年度に向けて,振り返りの最中である。

この時期だからこそ

画像1
 休みというのは,ちょっとほっとするのかいろいろなことが浮かんでくる。いわゆる案というやつだ。ということは,やはりほっとする時間を持つことはとても大切なことのように感じられる。授業をやらなくなって久しいが,とりわけ授業のこと考えてしまう。新しい年度を前に,あれもできそうだ,こうもできそうだといろいろなことを考えてしまう。先生方にも,この時期だからこそ,ちょっと不可能なことでもいいので考えて欲しい。その中に活かせることはあるように思う。そのおすすめ実践として,10分間帯授業をやって欲しく思っている。本校でもやってくれている先生はいる。
 きっかけは,印象に残る教師である。しかも教科で採用されている限り,教科指導で印象に残る教師でありたいと願ったことからだ。自分自身の中学校時代,もう40年も前の話であるが,授業のことを思い出せないからであった。
 中身はこうである。授業50分を,10分間と40分間に分ける。最初の10分間に教科に関する楽しいこと,力を費やすべき領域についての内容を行い,あとの40分間で本来の授業を進めるということだ。教科に関しては,やはり興味・関心のあることをするのがいい。国語って面白いんだ。英語ってこんなに素晴らしいんだ。そんな取組をすれば,きっとあとの40分間も違ってくるだろう。何をするかは,教科担任が決めればよい。教科に関することならなんでもいい。さらに付け加えるなら,教科指導でありながら,生徒理解に役立つものがあればなおよい。やり方しだいでは,全体指導の中で,個別指導も可能になってくる。面白くない授業を50分やるより,よほどいいし,50分の授業を40分でやらねばならないから,教材研究を進めなければならない。コンパクト化しなければならないだけ,何を指導しなければということも考えなければならない。そして,何より,印象に残る教師になれるのだ。
 以前,わたしもずっと帯授業を行ってきた。自分自身もそうであったが,授業のことなど覚えてもいないが,毎日,毎日本を読んでくれたとか,毎日,毎日詩歌を暗誦させられたとかを言ってくれるのである。おまけに,暗誦させた詩歌の意味がこの歳になって理解できたとか,何年か経ったあとでも,いろいろと話してくれる。やっていてよかったなとつくづく思う。
 授業は先生方が工夫をすれば,いろいろな可能性が生まれる。教師も授業をしていて面白くなければ,子どもも面白いと感じることはないだろう。新しい年度を前に,ちょっと一工夫してもらえれば,きっと楽しい時間になるだろうと思う。新年度前に,ワクワクする思いを先生方には持って欲しい。一つ授業で勝負という合言葉を確認して欲しい。

春季休業

画像1
 今日から春季休業が始まったが,来季に向けての,まずは片付けが始まった。職員室のあちこちで,整理が始まり,教室の確認と慌ただしさが増している。
 異動の人は大変忙しい。25日までにはほぼ整理を終わらなければならない。単に身辺の整理だけでなく,住み慣れた岡崎中学校から次の新天地,希望とともに不安の入り混じったところへの気持ちの整理も行わなければならない。比較するものは,身近にいた岡崎中学校しかないので,なかなか慣れるまでにはしんどいだろうが,転任校に寄与できることを祈っている。
 寄与できるといっても,次の職場で力が発揮できるような環境にすることが管理職の務である。わたしたちは,どうしても自分たちがやってきた方法や方策がよいように思うが,ちょっと変えれば,もっと良くなることがある。案外ちょっとしたヒントが新しく来られた人の中にあるものだ。だから,新任者は今までの自分のやってきたことを思いっきり新天地にぶつけて欲しい。本校も,来年度の発表を控えて,新しい人が新しい感覚でいろいろと動いてもらえればと思っている。
 でも,まだ公立高等学校の二次の検査等もある。また部活動もある。それらのことも忘れずに,最後まで生徒とともにをお願いしたい。

起点

画像1
 きょうは,中学校では終了式,小学校では卒業式である。10時からの卒業式に向けて,わたしと教頭,指導教諭の3名が校下3小学校に出かけた。
 先立っての終了式は,3年生の抜けた2学年だけであったが,ピシッと締まった式となった。新入生を迎える4月が楽しみである。先生方のおかげである。先生方が仲がよいとはこのような状態なのだと実感した。
 卒業式の先は,錦林小学校である。小学校の儀式はまたしっかりと指導されていて,本当に気持ちがよい。卒業証書を受け取る指導から,細かい点まで行き届いている。6年生からすれば,一区切りの式であるが,わたしからすれば,未来の岡中生を受け取りに行く,引き継ぎ式のように思える。今の1・2年生に,この卒業生が加わることを想像すれと,大変ワクワクした嬉しい気持ちになってくる。先の終了式では,新入生を迎えるために,自分たちが一つ学年が上がる。そのために何をすることが学年が上がる自分になれるのかを一つだけでいいから進めて欲しいと伝え,それが春休みの課題であると話した。一人一人が今の自分から進む。そのこと自体はわずかであっても,集団としてそれを見たとき,本当に大きな前進となる。楽しみな岡崎中学校になる。
 終了式と卒業式とがドッキングした大変な午前中であったが,なにか心浮き浮きする日となった。来年度に向けての体制づくりは,この1週間が勝負である。春の日差しの中で,いよいよ新しい岡崎中学校が始まる。

休み中のこと

画像1
 いよいよ明日が終了式である。長い学年の最後の日である。そして,4月4日までの春季休業となる。君たちが新しい学年となるように,学校も新しい体制をつくる準備が始まる。
 さて,春休みというのは,夏や冬の休みと違う。なぜなら,その休みが終わると,学年が違うからである。だから,おそらく君たち自身の気合も違うだろう。飛行機でいえば,4月からの新学期を迎えるにあたっての,離陸の時間が春休みである。そこで,君たちは何をしなければならないかといえば,離陸できる準備をしなければならない。離陸の準備とは,これから先の1年間の見通しである。まあそんなに変わるわけはないので,その一例を示す。
 それは,毎日,毎日続けてやることをつくって欲しい。家庭で,毎日,毎日読書する。漢字ドリルをやる。単語を10個ずつ覚える。問題集を1ページやる。何でもいいから,学習に関する取組を毎日続けて欲しい。そんなに長い時間でなくてもいい。積み上げるしんどさの克服,やった量の多さに着目等々,続けることの大切を感じて欲しい。例えば,問題集なら,買ってきたらすぐに土日を除いて日付を1ページごとに書き込んでしまう。すると,いつにその問題集が完了するかがわかる。目安のわかる方法を考えながら進めるのである。そして,土日は,できなかったところの補充に充てる。
 教え子で,3年生の1年間,社会の教科書を毎日読み続けた生徒がいた。卒業まで,最初,ページ数は少なかったが,だんだん量も増え,何か小説でも読むように読んでいた。1冊の教科書を何度読み返しただろうか。嫌いだった社会の受験対策であった。何ページにどんな写真が載っているかまでわかるくらいだった。今でも会えば,そのことを話す。一つの方法であったと思う。何かを言うより,一歩踏み出すことが大切である。
 いろいろな気合いが入る今だからこそ考えられるし,スタートだからこそやりやすいだろう。とにかくスタートに向けて今である。

来年度に向けて

画像1
 昨日,今日と2年,1年の球技大会が開かれている。自分たちの運営でしっかりと取り組んでいる。学年最後の総仕上げの場である。
 球技大会は学年づくりと学級づくりが相まった取組である。ゆえにまずは,3年間で生徒たちの運営力をどのように考えているかである。つまり,教師の運営をいかに少なくして,生徒たちに委ねていくかである。そのためには目指すべき姿を具体的に考えなければならない。1年生では,ここまでやらせよう,2年生では,……,そして,3年生では,……となる。それは単に球技大会だけではない。校外学習では,修学旅行では,体育大会ではとなってくる。その学年の総仕上げが,この年度末の球技大会となる。
 教育は意図的,計画的にということがよくいわれるが,そのモデルづくりとして,はっきりしているのが,こうした運営である。目に見えて効果もあり,やりがいがある。教師がやった方が早いかもしれない。生徒がやれば時間がかかり指導も大変かもしれないが,こうした積み上げこそが,来年度に控えている学級づくりの基盤になるものである。あらゆる機会を通じて,学級づくりにつながる方策は何だろうかと考えることが必要である。
 来年度に向けて,学校として,学年として,学級としてそれぞれの立場で,「学級づくり」を合言葉として,行動することで,きっと今年以上の学校になっていくだろうと期待している。

休みを前に

画像1
 朝から公立高等学校の入学選抜の発表で慌ただしい。例年のごとく,悲喜こもごもで,いろいろな思いが交錯する。わたしですらそうなのだから,3学年の先生や担任の先生は況やであろう。とにかく,3年間行き続けて欲しい。ただただそれを願うだけである。卒業することのために,今日があるという思いを持って欲しい。
 さて,春季休業がそこである。卒業,入学,進級と新たな気持ちで臨む季節である。その季節に合わせるかのように携帯の所持率が伸びる。中P連では,今年度の取組の柱として,携帯の問題を大きく取り上げた。すべての大人の大きな関心が大切である。
 この間,TVを見ていると,「ネトゲ」が大きく取り上げられていた。ネトゲとは,ネットゲームのことである。ゲームという架空空間に合わせて,一日を過ごす40歳の男性の紹介であった。人と接することが苦手で,ネトゲの中でのやり取りで人とのつながりを求めているようであった。父親の急死により,十数年ぶりの母親再会により,その心配することで生活が変わっていったが,やはり,そこには人との接点があった。そのことを考えると,教育の持つ意味,人との関わりをいかに進めるかである。これに尽きるように思う。集団の中で,人との接点で,人は育つものである。そのことをしっかりと教育は見つめなければならない。学力だけなら,コンピュータが指導すればよい。母親がロボットでは,赤ん坊は育たない。血が通う育ちこそが今最も大切なのである。担任が考えること,学年が考えること,学校が考えること,そして,保護者が考えること,そして,地域の大人が考えること,とすべての大人が考えなければならないことなのである。

岡崎の地

画像1
 以前,岡崎の地域について,生徒に六勝寺(りくしょうじ)の中の一つ法勝寺の塔の話をした。東寺の塔が54.8mで現在の日本の塔の中で一番高い塔なのであるが,この法勝寺の塔は,81,0mもあったという。しかも五重の塔ではなく,八角九重塔であった。その基礎が京都市動物園から見つかった。
 法勝寺は,1077年に白河天皇が建立した寺で,東大寺の大仏殿に次ぐ大きさであったと言われている。塔は巨大建築ゆえ,避雷針もなく,何度も落雷に合い,再建されたが、1342年に焼失したのを最後に,そのまま衰退してしまったという。基壇部は戦後まで残っていたが,進駐軍によって取り除かれて,正確な位置がわからなくなっていたという。
 今は,そんな巨大建物がなかったかのような静かなたたずまいの中にあるが,いつも言うことだが,岡崎は,日本の中心地である。その後も東山文化を生み,京都の近代化を進め,文化ゾーンとなり,そんな中でわたしたちが生活していることを知って欲しい。この地域のことを知ること自体が,世界に通じる文化を知ることになると思う。

卒業の日

画像1
 今日は卒業式である。穏やかな当日を迎えられたことが何よりである。多くの生徒の笑顔が見られたことが大変嬉しいし,たった1日のこの日のために,外の日があるように思える。1年で一番良き日である。
 この卒業生は,稲冨校長からバトンを受けた最初の入学生であった。ちょうど3年前である。ゆえに,心を込めて入学式の式辞を書いたのを覚えている。この時の式辞と卒業式の式辞とをセットで考えられたのが嬉しかった。来年もセットで式辞ができるなと内心嬉しく思っている。
 入学式の時,二つのお願いをした。一つは,一人一人の違いを受け入れてくださいということと,もう一つは読書生活を進めてくださいという二点であった。一人一人の違いを受け入れるということは,相手を知ろうとすることであり,相手を知ろうとすると,相手のことをいろいろと推し量る想像力が必要となってくる。そこで,読書という活字を追うことで,いろいろと具体化していく力,つまり、想像力を養って欲しいという意味を含んで,お願いをした。
 本当にあっという間の3年間であった。校長として,1年生の山の家から修学旅行まで,一緒に行動できた3年間であるゆえ,今までとは違った思いのある3年生であった。直接担任ではないが,さりとて,全くの部外者でもなく,特別な3年間であった。人間っていうのは変なもので,卒業生は何とも思っていないのに,わたしだけが思い入れがあるといっても,大変迷惑だろう。かといって何をしたということも直接ないし,でも,すごくその思いは違うのである。この立場で3年間一緒であったというだけであるが。全てが終わって,担任とは違った空虚さを覚えた。でも,まだ1・2年生もいる。この生徒たちも1年間,2年間,この立場で一緒である。もう4月はそこである。

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
京都市立岡崎中学校
〒606-8332
京都市左京区岡崎東天王町1
TEL:075-771-4191
FAX:075-771-4192
E-mail: okazaki-c@edu.city.kyoto.jp