最新更新日:2024/04/26 | |
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卒業証書授与式【3年生】第18回卒業証書授与式 式辞
令和5年度
西京高等学校附属中学校 卒業式 式辞 厳しい寒さが続いた今年の冬も、梅の花のかすかな香とともに、ようやく春めいてまいりました。本日は、京都市立西京高等学校 附属中学校 第18回卒業式を挙行するにあたり、お忙しい中、附属中学校PTA 坂井範明会長はじめ役員の皆様、保護者の皆様方のご臨席を賜り、心より御礼申し上げます。今年度、制限がかなり緩和された中で卒業式を挙行できることは、私どもにとりましても喜ばしいことでございます。あらためて感謝申し上げます。 ただ今、西京高等学校附属中学校第18期生119名の皆さんに卒業証書を授与いたしました。まずは、卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。私は一昨年度より中学の校長を高校とともに兼任することになり、この2年間皆さんの活動を間近で見ることができました。学校行事や授業におけるみなさんの取組を参観し、その主体的かつ創造的な活動に驚くとともに、みなさんの成長を日々実感してきました。 さて、みなさん、ここで中学校での三年間を振り返ってみてください。 入学してすぐにコロナ対策を施した中での取り組みが続いたということで、私たちにとっても当たり前が当たり前でない日常が続くこととなりました。そんな中「やめる」ではなく「どうすればできるのか」を考え続けてきたのではないでしょうか。 とりわけEPAにおけるM1らM9に至る取り組みは、附属中学校18期生のみなさんの誇るべき活動です。M8の西京祭文化の部では、脚本、演出に始まり、スケジュール作成から道具作り、情報発信、バックステージの運営管理、幕間の企画、各劇や学年全体における集団運営に至るまで、参加する皆さん一人一人が自分の役割を担いながら、みんなで盛り上がろう、繋がろうとする気持ちを見せて頂きました。 そしてM9の附属中学3年間の集大成となった東京FW。 自分たちの知りたい、学びたいと思う企業や研究所、省庁を訪問し、社会で活躍している西京の先輩の話を聞く中で、自分の進路について考えることができたのではないでしょうか。主体的、対話的、協働的な活動を通して、「人と繋がる力」「社会と関わる力」そして「果敢に知と向き合う力」をつけながら、本校のめざす「社会人力」を身に付ける大きな一歩となったことと思います。この取組は全国に誇ることができる研修内容・実践であり、「自らが活躍する未来社会がどのようなものか探る」とともに「心の底からやりたいこと」を探す旅への入り口になったのではないかと思います。「心の底からやりたいこと」を探す旅は、高校に入学してからも続きます。一生懸命に夢中になれることがあるということは、本当に幸せなことなんだなということを強く思います。嫌なことに夢中になれることはないので、やはり好きなこと、やりたいことに人は一生懸命になれるのでしょう。しかし、やりたいことを見つけることは簡単なことではありませんし、今見つかっていないからと言って気を落とす必要はありません。これから皆さんが体験することを通して、小さな感動を自分の中にどんどんためていってください。その積み重ねが、「やりたいこと」探しの役に立ちます。 皆さんには、日常「当たり前」だと考えていることを批判的に捉えて、つまり「常識を疑う」ことによって、新たに「疑問」を作りだし、その「疑問」について多様な人と対話し、そしてさらに新しい「疑問」生み出すことを大切にしてほしいと思います。また、「多様性」を実感し、一面的な視点ではなく「多面的な視点」をもって物事を考え、判断し行動してほしい。何事でも「そういうもんだ」と、問いかけや判断もせず諦めてしまうのではなく、疑う余地があるのかどうかを考え、イノベーションを生み出すことが、社会では求められます。多様性を常に意識できる力つまり「多様性への寛容力」を持つことによって、他人との「差異」を楽しむことができ、西京のモットーである「おもしろおかしく」高校生活を送れることとなるでしょう。 平成31年度東京大学の入学式において、社会学者で東京大学名誉教授の上野千鶴子先生の祝辞の一部を紹介します。 「あなたたちは頑張れば報われる、と思ってここまできたはずです。がんばったら報われるとあなたが思えることそのものが、あなたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったことを忘れないようにしてください。あなたたちが今日「がんばったら報われる」と思えるのは、これまであなたたちの周囲の環境が、あなたたちを励まし、背を押し、手をもってひきあげ、やりとげたことを評価してほめてくれたからこそです。世の中には頑張っても報われない人、頑張ろうにも頑張れない人、頑張りすぎて体と心を壊した人達がいます。頑張る前から「しょせんおまえなんか」「どうせ私なんて」と頑張る意欲をくじかれる人たちもいます。あなたたちの頑張りを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを恵まれない人々をおとしめるためにではなく、そういう人々を助けるために使ってください。」 西京の教育理念の中に、社会で活躍・貢献するグローバルリーダーの育成を掲げています。もちろん自己実現のために頑張ることは言うまでもありませんが、「ノブレスオブリージュ」の精神を忘れず「世のため人のため」に努力してください。上野先生の話には続きがあります。「決して強がらず、自分の弱さを認め、支えあって生きてください」 高校に進学して、難しい課題に直面した時、決して一人だけで悩むことなく、周りを頼りつつ解決していきましょう。困難なことに挑戦することで、皆さんがタフにそして自立した大人になることを強く期待するところです。 みなさんは、本日をもって小学校入学以来の義務教育としての学校生活に別れを告げることになります。したがって「自分の意志」で高校へ進学することになります。高校は、もはや義務教育機関ではなく、進学はみなさんの「高校で学びたい」という意思があって初めて成立することを忘れないでください。誰にも強制されることなく、自ら決断した結果としての高校入学があるのです。附属中学校の卒業という今日を一つの区切りに、もう一度高校入学という意味を確認し、新たな「決意と覚悟」を持って4月の入学式を迎えてほしいと思います。 最後になりましたが、保護者の皆様にひとことお祝いと、御礼を申し上げます。本校は京都の様々な場所から通ってくる生徒で構成されており、地域性がありません。したがって、入学時にはほとんど知り合いがいないという状況で、ご心配や不安に思われることも多々あったこととご推察申し上げます。それにもかかわらず、学校を信頼いただき、ご支援を賜りました事に、あらためまして感謝の言葉を申し上げます。本当にありがとうございました。そして、これからもどうぞよろしくご支援いただきますようお願い申し上げます。 本日はご卒業、誠におめでとうございます。 令和6年3月15日 京都市立西京高等学校附属中学校 校長 岩佐峰之 三者懇談を振り返って【保護者アンケートより】<保護者アンケートより抜粋> 学年はじめに目標設定をし、数ヶ月ごとに振り返って、学年末に自ら発表というのは、とても良いなと感じました。 本人の学びや反省点、家ではなかなか話さないので本人視点からの意見が聞けたのがよかった。 子供が自分に必要と思っている力を知ることができて良かったです。また、上手くいかずそのまま「仕方ないか…,」と放置されることも無く次年度に向けてのアドバイスが貰えるところも良かったです。 とても緊張した様子でしたが、頑張ってプレゼンしてくれました。我が子がこんなことを考えていたのか、と驚いた部分もありました。 一方で、担任の先生と話せる貴重な時間の半分が、いつも話せる子どものプレゼンと質疑で終わるのは、少しだけ残念な気持ちになりました。 いつもと違う自分に変身!【1年美術】【生徒コメント】3年生と語る会
3月13日に3年生と語る会がありました。前日に行われたM9報告会で聞くことができなかった学校生活全般について等、様々な経験を聞くことができました。また、今年度は「ふるさと」を全校合唱として歌い、3学年のつながりを感じることができました。明日3月15日には卒業式が行われます。18期生の先輩方がこれからも様々な場面で活躍されることを在校生一同願っています。本当に今までありがとうございました。
ステキ!有志で行う学年合唱練習 【1年】3年生と語る会 【1年】また、3年生に対して感謝の気持ちを学年全体で伝える場面もありました。勉強だけではなく部活動やEPA、音楽発表会や学校祭など様々な活動や場面で、3年生のその背中を見て、1年生は入学してからの約一年間を過ごしてきました。そんなお世話になった3年生へ感謝の気持ちをしっかりと伝えるとともに、いよいよ4月からは自分たちも先輩になるという自覚が芽生えたことだと思います。 M9東京FW最終報告会PTAよりおしらせ3月2日(土)、同窓会室にて令和5年度PTA年度末総会が行われました。お忙しい中、年度末総会にご参加いただきありがとうございました。総会の結果は4日(月)スクリレにて配信させて頂いております。会員の皆様はご確認をよろしくお願いいたします。 同日、本年度最後のPTA学級委員会が行われました。先生方からはあたたかい励ましや感謝のお言葉をいただき、学級委員、役員と一年間のPTA活動を振り返りました。 生活様式の変化に伴い、今後PTA学級委員になられる方がやりやすく、楽しく出来る方法をと、意見の他PTA活動を経験しての感想を話しました。以下、学級委員の感想の一部を掲載します。 「子の部活などではないところで知り合いができ、親同士が仲良くなれて良かった。」 「1、2年時はPTA懇親会等に参加していなかったが、委員を経験し、学校の事等が以前よりわかるようになった。」 「PTA学級委員を経験し、たくさんの方と繋がれてよかった。」 2024年度もPTA学級委員を募集します。ぜひ、ご参加ください!! PTA活動を振り返って1年間の活動をご報告いたします。 【第1回家庭教育学級】 「落語から学ぶ、相手に「伝わる」声かけ講座」講師 落語教育家 楽亭じゅげむ氏 参加者のお声 ・参加してよかった。会話をする際の気づきをたくさん貰えた。 ・子どもにも受けてほしいと思った。 【第2回家庭教育学級】 「京菓子手作り体験」京菓子司よし廣 参加者のお声 ・始めて和菓子作りを体験したが、とても楽しかったです。 ・他学年の保護者の方々とお話する機会がありよかったです。 【制服リユース】 本年度はデザイン変更に伴い在庫数が確保できず配布活動はできておりませんが3階職員室前にリユースボックスを常時設置しております。今後ともご協力をお願いいたします。 PTA活動を通して多くのご縁に恵まれました。今後も皆様にとって意義のある活動を引き継いでいけたらと思います。 |
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