京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/05/01
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学校教育目標「心豊かに、自ら学び 自ら考える子」の育成

校長室から 〜12月〜 『人権 〜ぼくが ここに〜』

『友だちを 一人ぼっちに しないでね』 『差別ダメ みんな平等 あたりまえ』
『お年寄り 席をゆずろう おれは立つ』 『周りみて 一人でいる子も 声かける』
 これらは,6年生がつくった「人権標語」です。「人権」って何なのでしょうか。
 「人権」を国語辞典で引いてみると,「人間が生まれながらにして持っている,人としての権利」と書かれています。さらに調べてみると,「『すべての人々が生命と自由を確保し,それぞれの幸福を追求する権利』『人間が人間らしく生きる権利で,生まれながらに持っている権利』であって,だれにとっても大切なもの,日常の思いやりの心によって守られなければならないもの。とりわけ子どもに対しては,『命を大切にすること』『みんなと仲よくすること』と話すことができる」とされていました。
 1948年12月10日,第3回国際連合総会において「世界人権宣言」が採択されました。その日を記念して「世界人権デー」とし,日本ではこの日に先立つ1週間(12月4日から10日まで)を人権週間としました。これに基づき,京都市では12月を「人権月間」に定めています。学校でも,12月3日に朝会を行い,学級で身近な問題について話し合います。
 「人権」というと,何か難しいことのような感じがするかもしれません。自分とはあまり関わりのないことというイメージがあるかもしれません。でも,「人権」は,誰もが平等に持っている権利であり,「人権を尊重する」ということは,簡単に言うと,自分が自分として大切にされること,そして同じように,その人をその人として大切にすることだと思います。誰もが安心して過ごすことができる世の中を,つくっていこうということなのです。

『ぼくが ここに』  まど みちお
ぼくが ここにいるとき   ほかの どんなものも 
ぼくに かさなって   ここに いることは できない
もしも ゾウが ここに いるならば   そのゾウだけ
マメが いるならば   その一つぶの マメだけ
しか ここに いることは できない
ああ このちきゅうの うえでは   こんなに だいじに まもられているのだ
どんなものが どんなところに   いるときにも
その「いること」こそが   なににも まして   すばらしいこと として

 子どもたちには,自分を大切にし,友だちを,周りの人を,大切にできる人になってほしいと思います。

校長室から 〜11月〜  『「?」と「!」』

お店に行くと,ハロウィンのディスプレイが施され,ハロウィンに向けての商品が並んでいます。10月31日は「ハロウィン」です。私が子どものころ日本では,ほとんどの人が知らなかったと思いますが,商品の宣伝がされ,テーマパーク等で特別な企画が行われる中で,今はクリスマスと同様に,すっかり定着しているようです。ところで,この「ハロウィン」って,何なのでしょうか。
 「ハロウィン」は,古代ケルト人が起源と考えられ,もともとは秋の収穫を祝い,悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事だったようです。ケルト人の1年の終わりが10月31日で,この日,死者の霊が家を訪ねてくると信じられていました。また,死者の霊と一緒に出てくる悪い精霊や魔女から身を守るために,魔よけのたき火をしていたそうです。「ジャック・オー・ランタン」と呼ばれる,「ハロウィン」でよく飾られる,かぼちゃをくり抜いて作った顔の中にろうそくを立てた提灯のようなものは,死者の霊を導いたり,悪霊を追い払ったりするための,このたき火に由来すると言われています。「ハロウィン」は日本の「お盆」と少し似ているところがあるのかもしれません。
 その後,アメリカに伝わり,そして日本に伝わってきた「ハロウィン」は,もともとの意味合いからはずいぶん形を変えて,「楽しい行事」として行われているようです。すっかり日本に定着した感じのある「ハロウィン」ですが,「なぜ?」という疑問を持って調べてみると,知らなかったことがたくさん分かってきました。この「なぜ?」という疑問を持つことは,とても大切なことなのです。
 普段の生活の中に,「なぜ?」はたくさんあります。「なぜ,こわい格好の仮装をするの?」「『Trick or Treat(トリック オア トリート)』と言って,子どもたちが近所の家からお菓子をもらうのはどうして?」「日本に伝わってきた『ハロウィン』は,どんな特徴があるの?」ハロウィンに関する「なぜ?」でも,まだまだあると思います。つまり,どれだけ「?」を見つけることができるか,「?」を持つことができるかということなのです。
 先日,ノーベル生理学・医学賞を受賞された本庶佑(ほんじょたすく)さんは,「人が言っていることや教科書に書いてあることを,すべて信じてはいけない。」と述べられています。私たちが「あたりまえ」と思っていることの中にも,「?」を見つけることは,できるのかもしれません。子どもたちには,たくさんの「?」を見つけることができる人になってほしいと思います。そして,その「?」を「分かった!」につなげていってほしいと思っています。「学習」の本当の姿が,そこにあるからです。
 本庶さんは,小学生のころ,「土星の輪が,なぜああいう風にできるのか」が知りたかったそうです。この小学校の時に見つけた「?」が,今の研究に向かう姿勢へと,つながっているのかもしれませんね。

校長室から 〜夏休み明け 8,9月号〜 『Hot Summer!』

「アツい!」この夏,このことばを何回口にしてしまったでしょうか。いやこの夏の異常ともいえる暑さは,「アツい!」と口にすることさえできないくらいだったかもしれません。今年の夏は「hot summer」であり,うだるように暑い夏「sizzling hot summer」でした。

京都市では,最高気温が「39.8°C」という観測史上最高気温(タイ)を記録しました。埼玉県熊谷市では,「41.1°C」という観測史上日本1位の猛烈な暑さを記録しました。あまりの暑さに全国的にも体調を崩される方が多く,野菜の生育に影響が出て野菜の値段が高騰したり,線路が高温となり電車が徐行運転になったりなど,記録的な暑さは,私たちの生活にも大きな影響を与えました。
 立秋(今年は8月7日)を過ぎた今,暦の上では,「夏」は終わり,「秋」となっています。学校では,今日8月27日,子どもたちの元気な声が戻って来て,2学期がスタートします。

2学期は,まだまだ暑い「残暑」から始まり,12月のゴールは,肌寒い風の吹く時期となります。その中でも,2学期の多くを占めるのが「秋」という季節です。暑すぎず寒すぎない,何をするにも心地よい気候のため,「読書の秋」,「スポーツの秋」,「芸術の秋」などたくさんの「・・・の秋」という言葉が生まれました。2学期のスタートであるこの時期に,2学期がんばることを決め,目標に向かって,それぞれの「・・・の秋」をがんばってほしいと思います。

また,学校では,運動会や学習発表会など,多くの学校行事がある学期でもあります。クラスで学年で,赤組白組で,全校みんなで,日頃の頑張りの成果を発揮する機会です。保護者の皆様,地域の皆様には,そんな子どもたちの頑張る姿を,ぜひご覧にお越しいただければと思います。2学期も,ご支援ご協力,よろしくお願いします。

猛暑 暑さへの対策

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 子どもたちが楽しみにしている夏休みを前に,猛暑日が続いています。19日には京都市で39.8度を記録しました。
 本校でも,熱中症予防への対策として,健康観察を丁寧に行う,エアコンや扇風機を効果的に使い教室内の過度な温度上昇を防ぐ,こまめに水分補給をするよう声をかけるなどの対策をとり,特に気温の高かった昨日からについては,外遊びを取りやめ,エアコンのある室内等で子どもたちは過ごしました。
 来週火曜日からから夏季休業に入りますが,夏季休業中の活動についても,熱中症の予防に努めていきたいと思います。また,ご家庭でも,水分補給や室温調整,十分な睡眠,バランスの良い栄養補給など,熱中症対策を心がけていただければと思います。

校長室から 〜7月〜 『4つのカン』

池田東小学校では,「こんな子どもになってほしい」「こんなことをがんばってほしい」という願いを込めて『期待する子ども像』を示しています。
それは,「『感動できる子』『感謝できる子』『時間を大切にできる子』『関係を大切にできる子』」という『4つのカン』です。
・「感動」できる子  <心動く経験をたくさんしよう>
人は美しいものやすばらしいこと,素敵なことに接したとき,強く心を動かされます。この「感動」は,自立性・自主性を奮い立たせるきっかけとなり,新しい考え方や価値観獲得のきっかけとなり,人を大切に思う気持ちを目覚めさせます。子どもたちには,美しいものに出会い,美しい生き方に出会い,時間やおもいを共有しながら,たくさん心を動かす経験をしてほしいと思います。
・「感謝」できる子  <伝える力を育てよう>
人は自分一人では生きていけません。自分を取り巻くあらゆるものに支えられ生きています。そう考えると,「感謝の心」を感じられるようになってきます。この「感謝の心」を「ありがとう」という言葉や笑顔で,周囲の人に伝えていくことができる子になってほしいと思います。そのことが,周りの人を,自分を,和ませ,幸せな気持ちにしてくれると思うのです。
・「時間」を大切にできる子  <規律をしっかり確立しよう>
時間には長さがあり,限りがあるものです。この限りある時間を大切に使って,たくさん学び,経験し,楽しんでほしいと思います。また,時間を大切にするということは,規律を守るという点からも大切であり,それは学習規律や生活の規律を守ることに繋がり,自らを律する力を育てることに繋がるものであると考えます。
・「関係」を大切にできる子  <人権を大切に,協働することを大切にしよう>
人は,人とのかかわりの中で生きています。その中で,周りの人を思いやる想像力を身に付けてほしいと思います。そのためには,自分を見つめるもう一人の自分を育て,自分は,今,何をするときかを考え,行動することを大切にしたいと思います。あいさつがしっかりでき,人に優しい声かけをかけられる人であり続けてほしい,また,人に,おかしいことはおかしいと言える優しさも持ってほしいと思います。

池田東小学校の子どもたちには,『4つのカン』を大切にして,これからも成長していってほしいと思います。

校長室から  〜6月〜  『小ぬか雨ふる御堂筋…』

 もうすぐ6月です。6月と言えば「梅雨(つゆ)」,雨の日が長く続くイメージがあります。
「雨といえばやはり,『♫小ぬか雨ふる御堂筋…♪』という歌を口ずさんでしまいますね。」と言うと,どのくらいの方が共感してくださるのでしょうか。ところで,この曲の歌詞にある 「小ぬか雨」とは,いったいどんな雨なのでしょう。「小ぬか雨」とは,雨粒が霧のように細かく,音もなく静かに降る雨のことを表しています。同じような雨のことを,「霧雨」と表現することもあります。このように,日本語には,「雨」を表す「ことば」がたくさんあります。
「五月雨を あつめて早し 最上川」これは,松尾芭蕉がよんだ有名な俳句です。では,この「五月雨(さみだれ)」というのは,どんな雨なのでしょうか。「五月雨」とは「五月の雨」と書きますが,旧暦の五月の雨のことであり,俳句で言うと夏の季語となり,梅雨の時期の長雨をさします。「五月雨」は梅雨の時期の雨そのものを表現します。
この他にも,「小雨,時雨,北時雨,北山時雨,小夜時雨,驟雨,白驟雨,篠突く雨,日照雨,白雨,氷雨,私雨,催涙雨,宿雨」など,一説では,日本語には,雨の呼び名が400語以上あるとも言われています。雨の強さで,雨の降り方で,また,季節や地域などによって,違う呼び方をしています。「雨」が比較的よく降り,生活の中で「雨」を多く見ることができる日本だからこその表現であり,日本語という「ことば」の美しさの一つなのかもしれません。
ある作詞家が,テレビのインタビューで,100年後の子どもたちへのメッセージを求められたとき,このように答えておられました。「100年後の子どもたちが生きる社会では,『ことば』が復権していて欲しい。今の子どもたちが生きている社会では,『ことば』があまりにぞんざいに扱われているように感じます」と。
今,窓の外には,雨がしとしと降っています。「小ぬか雨」でしょうか。「小ぬか雨」というには少し雨粒が大きいように感じるので「小雨」と表した方がいいでしょうか。それとも,「陰雨」でしょうか,「翠雨」と表現した方がいいでしょうか。
日本語という「ことば」の,美しさ,大切さを,改めて感じた,ある雨の日でした。

校長室から  〜5月〜  『5月3日 憲法記念日』


 日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものてあつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

この文章は,「日本国憲法前文」です。この前文には,「日本国憲法(憲法)」がどういうもので,どんな目的でできたものなのかが書かれています。そして,この「憲法」をみんなで大切にして,決して失わないようにしようという思いを「宣言」しています。大人が読んでも少し難しい文章ですが,「憲法」について,小学生向きに書かれた本には,「《憲法》は『自分たちが幸せになるために,なにを【あたりまえ】にしたいか』をみんなで決めたものです。私たちは,いつもその【あたりまえ】について考えていかなくてはいけません。」と書かれています。
5月3日は,憲法記念日です。5月1日の朝会では,「日本国憲法」についてのお話をする予定です。「憲法」というと,普段なかなか考える機会も少ないと思いますが,もう少し身近なこんなことを,子どもたちといっしょに振り返ってみてください。
「自分を大切にしていますか。」「周りの人を大切にしていますか。」「どうせ」とか
「つい」とかいう思いで,「大切」にできていないことってあるのではないでしょうか。みんなが大切にし,みんなが大切にされる,そんな教室,学校,社会を,「憲法」でうたわれているように,これからも,つくっていきたいと思います。

校長室から 〜4月〜   『平成30年度1学期スタート』

 今年は例年より桜の開花が早く,満開の桜のもととはいきませんが,満開の桜の花に負けないくらいの素敵な笑顔をした子どもたちが学校に戻り,新たに7名の教職員と34名の新入生を迎え,平成30年度の1学期がスタートしました。
昨年度は,保護者や地域の方々からご支援をいただき,また温かく見守っていただきました。本当にありがとうございます。今年度も,昨年度同様,ご支援,ご協力くださいますよう,よろしくお願い申し上げます。

 さて,今年度の池田東小学校の「学校教育目標」や,「期待する子ども像」,「めざす子どもの姿」を,以下のようにしました。
◇学校教育目標
「心豊かに,自ら学び 自ら考える子」の育成
◇期待する子ども像(4つの「カン」)
「感動できる子」「感謝できる子」「時間を大切にできる子」「関係を大切にできる子」
◇めざす子どもの姿  〜自ら学ぶ力・自ら律する力〜
・学習準備ができ,意欲的に学ぶ子
・しっかり話を聴き,しっかり話せる子
・整理整頓ができ,自律的で健康的な生活がおくれる子
・TPOに応じた挨拶や話し方ができる子
・困った時にどうすればよいかを考え,実践できる子
・生活面や学習面で,自らを振り返ることができる子
・粘り強く取り組み,よりよい自分を求めつづける子
・自己有用感を持ち,貢献できる子 
      
 まずは,何をめざして取り組んでいくのかをはっきりとわかるようにすること,しっかりと目標を持つことが大切です。また,その目標に,「いつまでに」という期限つけることも大切です。目標の期限を決めることで,その目標に向けての頑張り方が,より見えてくると思います。そして,その目標を達成していく過程で,「振り返る(自らを問う)」力を育みたいと考えています。「何ができてなかったか」ということだけでなく,「何をしたらうまくいったのか」「今,どうしたらよいのか」など,自分で自分を見つめる力を身につけてほしいと考えています。
 学校では,教育活動を通して,「目標を持つことの大切さ」,「自分を振り返ることの大切さ」を実感できる取組を行っていきたいと考えています。ご家庭でも,会話を通して,「目標を決める」「自分のしたことを振り返る」というような場面をつくっていただければと思います。
 今年度も,教職員一同,力を合わせて頑張っていきたいと思います。どうか,学校の取組に対してご理解いただき,池田東小学校の子どもたちのために,ご支援,ご協力をお願いしまします。
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京都市立池田東小学校「学校いじめの防止等基本方針」

京都市小学校運動部活動等ガイドライン

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